基準になるのはパスポートに押された入国スタンプの日付です。長期ビザで韓国に入国したなら、その日から90日以内に外国人登録証(ARC)の申請を終える必要があります。賃貸契約の日でも、出勤初日でもありません。
やっかいなのは、申請してからカードを手にするまで、たいてい1か月を超えるという点です。90日が目前に迫ってから慌てても、もう遅いんです。入国したらすぐ動くのが安全です。
実は、ここでつまずく方が多いんです。期限そのものより、「90日以内」「Hi Korea(ハイコリア)の予約」「滞在地証明書類」といった言葉を、どの順番でつなげばいいのかが分かりにくいからです。以下では、その順番どおりに一つずつ解説していきます。
2026年6月時点の新規発給の一般的な流れです。滞在・ビザは国籍・資格・ビザの種類によって書類と手続きが大きく分かれる分野なので、ご自身のケースは必ず出入国・外国人庁や外国人総合案内センター(☎1345)、Hi Korea(hikorea.go.kr)で公式に確認することをおすすめします。
外国人登録証(ARC)とは
韓国に90日を超えて滞在する外国人が取得する身分証です。携帯電話の契約、銀行口座の開設、保険の加入など、韓国生活のほとんどの場面で本人確認に使われます。
- 英語名称の変更: 政府はカードの英語名称を従来のAlien Registration Card(ARC)からResidence Card(RC)に整備しました。韓国語名称は「외국인등록증(外国人登録証)」のままで、日常ではARC・居住カード・登録証という呼び方が混在しています。
- ICチップ搭載: 2025年1月1日以降の発給分からICチップが内蔵されます。
- モバイル登録証: 政府の「大韓民国モバイル身分証」アプリでモバイル外国人登録証を取得できます。14歳以上・本人名義のスマートフォン保有者が対象で、実物カードとまったく同じ法的効力を持ちます(政府発表 / 公式確認を推奨)。
※ ARC(外国人登録証)と居所申告証(F-4など在外同胞の国内居所申告証)は、それぞれ別の制度です。自分が外国人登録の対象なのか居所申告の対象なのかはビザ(滞在資格)によって分かれるので、ビザ取得時に案内された内容や1345で確認してみてください。
最重要: 入国後90日の期限
いちばん大事なルールは期限です。
- 長期滞在ビザで入国して90日を超えて滞在する予定なら、外国人登録が必要です。
- 期限はパスポートの入国スタンプ(入国日)基準で90日以内です。賃貸契約日や勤務開始日ではなく、入国日から数えます。
- 登録証を受け取るまで、申請後たいてい1か月以上かかるので、90日ぎりぎりではなく、入国してすぐ早めに訪問予約を取るのが安全です。
期限を過ぎると不利益を受ける可能性があります。日程が厳しいときは先延ばしにせず、まず1345に相談してみてください。
ステップ別の申請手続き
ステップ1 — Hi Koreaで訪問予約
2026年現在、ほとんどの出入国・外国人庁は事前予約なしの当日訪問(ウォークイン)を受け付けていません。予約が事実上必須です。
- hikorea.go.krにアクセス → 右上で言語を英語などに切り替え
- パスポート番号・入国情報でアカウント作成/ログイン
- 訪問予約(Visit Reservation)メニューで自分の住所を管轄する出入国・外国人庁を選択
- 空いている日時スロットを選んで予約確定
ソウルのように需要が集中する地域は、スロットがすぐ埋まります。空きがなければ数日おきに再確認するか、深夜・早朝に新しいスロットが開くタイミングを狙ってみてください。
ステップ2 — 書類の準備
共通書類はおおむね次のとおりです(滞在資格別の追加書類は別途あります)。
| 書類 | 備考 |
|---|---|
| 統合申請書(外国人登録申請書) | Hi Koreaから事前にダウンロードして記入可能 |
| パスポート | 身分事項ページ・ビザページを含む |
| カラー証明写真1枚 | 3.5cm × 4.5cm、最近撮影したもの |
| 滞在地証明書類 | 賃貸契約書・宿舎(寮)確認書・居住確認書など |
| 手数料 | 下記参照 |
| 滞在資格別の追加書類 | 学生=在学証明、就労=雇用契約など資格により異なる |
滞在地証明書類は、実際に住んでいる住所を証明する資料です。原本や公証本を求められる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
ステップ3 — 出入国庁を訪問・受付
予約した日時に訪問して、次の順番で進めればOKです。
- 番号札・予約の確認
- 窓口で申請書・書類の提出と確認
- 指紋など生体情報の採取
- 手数料の納付
ステップ4 — 発給・受け取り
- 申請後約4週間(たいてい1か月以上)かかります。
- 登録した滞在地の住所に書留郵便で届くか、庁で直接受け取る方式のうち、案内された方法で受領します(郵送の場合は別途送料がかかることがあります)。
- カードを受け取る前は、受付証/滞在関連の確認書類が臨時の身分証明になり得るので、大切に保管しておいてください。

手数料 (2026-06基準)
新規発給の手数料は3万5千ウォンです(2025年1月1日からICチップ内蔵カードが導入され、3万ウォンから値上がりしました — 法務部告知)。3万ウォンは2024年までの旧手数料です。郵送料などの付帯費用は別なので、訪問前にHi Korea・1345で確認してみてください。
- 既存カードの保有者がICチップカードに交換する場合は、別途手数料(35,000ウォン)と約2週間の待機が案内されています。
- 郵送で受け取る場合は送料が追加されることがあります。
登録証を待つ間の交通・決済
受け取りまで1か月を超えるため、その間、韓国の携帯電話番号や本人認証ベースのアプリ(KorailTalkの一部機能、カカオTの決済登録など)が使えず、KTX・高速バスの予約、タクシーの呼び出し、決済で足止めされることがよくあります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 90日はいつから数えますか? A. パスポートの入国スタンプ(入国日)基準で90日です。契約日・出勤日ではなく入国日から数えます。受け取りまで1か月以上かかるので、入国したらすぐ予約することをおすすめします。
Q2. 予約なしでそのまま行ってもいいですか? A. 2026年現在、ほとんどの庁はウォークインを受け付けていません。Hi Koreaでの事前予約が事実上必須です。
Q3. 外国人登録証と居所申告証は同じものですか? A. 違います。外国人登録(ARC/RC)と在外同胞の国内居所申告は別の制度です。自分がどちらの対象かはビザ(滞在資格)によって異なるので、1345やHi Koreaで確認してみてください。
Q4. モバイル外国人登録証だけ使ってもいいですか? A. 政府発表上、モバイル登録証は実物とまったく同じ法的効力を持ちます。ただし取得要件(14歳以上・本人名義のスマートフォン)と利用先での認められる範囲は、時期・機関によって異なる場合があるので、公式案内を確認してみてください。
Q5. 手数料は3万ウォンですか、3万5千ウォンですか? A. 2025年1月のICチップカード導入に合わせて、新規発給の手数料は35,000ウォンに値上がりしました(2024年までは30,000ウォン)。手数料は変わる可能性があるので、訪問前にHi Korea・1345で最新の金額を確認してください。
参考: この記事は2026年6月時点の一般情報の提供が目的で、法律・行政上の助言ではありません。滞在・ビザの手続きと書類・手数料は、個人の国籍・滞在資格・時期によって異なり、随時変わります。申請前に必ずHi Korea(hikorea.go.kr)、外国人総合案内センター(☎1345)、管轄の出入国・外国人庁といった政府の公式チャンネルでご自身のケースを確認してください。

