最終更新: 2026-07 · 決済・交通の政策は頻繁に変わり、カード会社・駅・時期によって異なります。料金・可否は決済直前のアプリ画面と現地の案内、カード会社・各サービスの公式案内で併せて確認してください。
Google Payは2026年6月現在、韓国に正式リリースされていません。Apple Payは少し事情が違います。2023年から正式サービス中で、2025年7月にはApple WalletのT-moneyが追加され、2026年4月にはApple WalletのT-moneyを海外発行のMastercardでチャージできる道まで開かれました。
だから「自分のスマホ決済は韓国でそのまま使えますか?」という質問の答えは、機種と用途によって完全に分かれます。同じApple Payでも店頭のNFC決済と地下鉄・バスの交通では使える範囲が違いますし、Androidはまた事情が別です。
以下では店頭決済と交通を分けて、2つのPayがどこまで使えるのか、つまずいたときの代替手段を見ていきます。
1. ひと目でわかる2026年の現況
| 区分 | Apple Pay(iPhone) | Google Pay/Google Wallet(Android) |
|---|---|---|
| 韓国正式リリース | O(2023〜) | X(2026-07時点で未リリース) |
| 店頭NFC決済 | 加盟店・端末のある場所で可能 | 一部のNFC端末で海外カードでの決済を試せる(一貫性は低い) |
| 地下鉄・バスの交通 | Apple WalletのT-moneyで可能(海外Mastercardチャージ対応、下記参照) | 海外カード基準では事実上不可 |
| チャージ・発行に韓国のカードが必要? | T-moneyのチャージはカード会社・方式により異なる(下記) | — |
違いは正式進出をしたかどうかで分かれます。Apple Payは韓国に入っていて2025〜2026年に交通連携まで開かれましたが、Google Pay/Google Walletはまだ正式リリースがありません。だからAndroidユーザーは海外スマホのGoogle Walletを韓国の交通に使うのが難しく、別の方法を準備しておくのがおすすめです。
2. Apple Pay — まずは店頭決済から
どこで使えますか
Apple PayはNFC非接触端末のある加盟店で動作します。問題は普及率です。2026年時点で韓国の店舗のNFC端末普及率は約10%程度と言われていて(イギリス・シンガポールは90%台)、「どこでも使える」と思ってはいけません。その代わり、その10%は外国人がよく行く場所に集まっている傾向があります。
- よく使える場所: CU・GS25・セブンイレブン・emart24などのコンビニ、スターバックス、ロッテリア、大型マート(ロッテマート・Homeplusの多くのレーン)、現代・ロッテなどの百貨店
- 使いにくい場所: NFC端末のない小規模食堂・屋台、韓国国内カードしか受け付けない無人注文機(キオスク)が多いです
海外カードの連携
海外で使っていたVisa・Mastercard・American ExpressのカードがApple Walletにすでに登録されていれば、韓国のApple Pay加盟店(NFC端末)で特別な設定なしに決済できるケースが多いです。ただしAmexは韓国国内の加盟店自体が限られているので、NFC端末があってもはじかれることがあります。使えるかどうかはカード会社・加盟店・時期によって異なります。
3. Apple Payで韓国の交通(T-money)を使う
2025〜2026年でいちばん大きく変わったのが交通です。2つのルートが開かれました。
(A)Apple WalletのT-money(2025-07〜)
2025年7月22日からApple WalletにT-money交通カードを追加できるようになりました。地下鉄の改札とほとんどのバスで、iPhone・Apple Watchをかざせば決済されます。
- エクスプレスモード: 毎回Face ID・ロック解除をしなくても、かざすだけでOKです。
- バッテリー補助: 低電力モードでも、バッテリーが切れて電源が落ちた後でも、一定時間(最大約5時間)交通カードが動作します。
- チャージの注意: Apple Wallet内でT-moneyを発行・チャージする際、韓国で発行されたクレジット/デビットカードが必要な場合があります。海外カードしか持っていない方はこの方式のチャージができないことがあるので、下記の代替手段も併せて確認してください(チャージ可能なカード・方式は時期によって変わります)。
(B)海外MastercardでWalletのT-moneyをチャージ(2026-04〜)
2026-04-09からはMastercard保有者なら、モバイルT-money(Mobile Tmoney)アプリを通じてApple Wallet内のT-money残高を海外発行のMastercardでチャージできるようになりました。チャージしたT-moneyで全国の地下鉄・バス・タクシーの端末にiPhone・Apple Watchをタッチすればいいんです(実物のT-moneyカードは不要ですが、代わりにモバイルT-moneyの発行・登録は必要です)。
気をつける点がひとつあります。カード自体を改札に直接タッチする方式(EMVオープンループ)はまだです。 ソウル市はバス(2025〜2026端末構築)→地下鉄1〜8号線の端末交換(2027)→首都圏拡大(2028〜2030)の順でオープンループを導入中で、2026年7月現在、地下鉄改札への直接タッチはまだ開かれていません。
まとめると、Apple Payの交通は**(A)WalletのT-money(韓国カードでチャージ)または(B)WalletのT-money + 海外Mastercardチャージ(2026-04〜)**の方式です。どちらもT-moneyをWalletに追加するステップが先に必要です。

4. Google Pay/Google Wallet — 韓国での現実
Google Payは2026-07時点で韓国に正式リリースされていません。
- 店頭: 海外スマホのGoogle Walletに登録した海外カードで、一部のNFC端末では決済を試せることもありますが、一貫性が低いです。Apple Payと同じくNFC普及率の限界をそのまま受けるからです。
- 交通: 海外カード基準では地下鉄・バスの交通に事実上使えません。韓国の交通はT-moneyベースですが、Android向けの海外カード登録対応はiPhoneほど開かれていません。
- キオスク: 韓国国内カードしか受け付けない無人注文機では、海外カード連携のモバイルウォレットもはじかれるケースが多いです。
AndroidユーザーはGoogle Payに頼らず、下記の代替手段をあらかじめ準備しておくのが安全です。
5. Apple Pay・Google Payが使えないとき — 外国人向けの代替手段
(1)ソウル地下鉄の無人券売機(2026-03-17〜)
ソウル1〜8号線の273駅に新型券売機440台が設置され、海外発行のVisa・Mastercardなどで1回用乗車券と気候同行カード(Climate Card)短期券(1・2・3・5・7日券)の購入・チャージができます。カカオペイ・ネイバーペイにも対応しています。海外カードで決済すると平均約3.7%の手数料がかかります。一般のT-moneyカードの購入・チャージはまだ海外カードの対象外なので、コンビニでの現金購入を利用すればOKです。
(2)モバイルT-moneyアプリの海外カード登録(2026-03〜)
2026年3月からiPhone向けモバイルT-moneyアプリが海外カードの登録に対応し始めました(Mastercard・Amex・UnionPay対応、Visa非対応)。Androidはまだ同じレベルではないので、実物のT-moneyカードのほうが安全な場合があります。
(3)実物のT-moneyカード
コンビニで現金で買って、現金・韓国国内カードでチャージする、いちばん普遍的な方法です。スマホ決済がはじかれても確実に使えます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 海外で使っていたApple Payを韓国の地下鉄でそのままタッチすればいいですか? A. カード自体を改札にタッチする方式はまだできません。Apple WalletにT-moneyを追加して、2026-04からはそのT-moneyを海外Mastercardでチャージできるようになった構造です。ご自身のカードブランド・チャージ方式は現地と公式案内で確認してください。
Q2. Google Payで韓国のバス・地下鉄に乗れますか? A. 海外カードのGoogle Walletでは事実上難しいです。Google Payが韓国に正式リリースされていないからです。実物・モバイルのT-moneyや地下鉄の券売機(海外カード対応)を使えばOKです。
Q3. Apple WalletのT-moneyチャージには必ず韓国のカードが必要ですか? A. アプリ内チャージの際、韓国発行のカードが必要な場合があります。海外カードしかなければチャージができないことがあるので、地下鉄の券売機(海外カード)・実物カードの現金チャージのような代替手段を併せて準備しておいてください。使えるカード・方式は時期によって変わります。
Q4. お店でApple Payが使えないのはなぜですか? A. 韓国はNFC非接触端末の普及率が低いため(2026年で約10%程度)、端末自体がないお店が多いんです。コンビニ・大手チェーン中心に使えて、小規模店・一部のキオスクは韓国国内カードしか受け付けません。
Q5. Androidユーザーは何を準備すればいいですか? A. Google Payに頼らず、実物のT-moneyカード(コンビニ購入・現金チャージ)を基本にしてください。都市間の移動・タクシー・海外決済手段が必要なら、LACHAのような外国人専用アプリを併用する組み合わせが安全です。
参考: この記事は2026-07基準の一般情報で、法律・金融上の助言ではありません。Apple Pay・Google Pay・T-money・ソウル市のオープンループ政策とカード対応範囲は、カード会社・駅・端末・時期によって異なり、頻繁に変わります。決済・交通の可否と手数料は、決済直前のアプリ画面、現地の案内、そしてApple・Google・T-money(ティーマネー)・ソウル交通公社などの公式チャンネルで必ず確認してください。
参考出典: Apple Wallet T-money対応(MacRumors) · Apple Pay・T-money全国利用(AppleInsider) · ソウル市オープンループ・券売機導入(Seoul Metropolitan Government) · 気候同行カード・1回券の海外カード決済(Seoul Metropolitan Government) · 2030年海外カードのバス・地下鉄導入計画(The Korea Times)

