「外国人登録証、居所証、滞在証……自分は結局どれを作ればいいの?」韓国に90日を超えて滞在する予定なら、一度はここでつまずくものです。名前がどれも似ているせいなんですよね。
まずは核心だけ押さえておきましょう。**外国人登録証(ARC)と国内居所申告証(居所証)**は、名前が似ているだけで、交付対象と根拠法令が異なる別々の制度です。自分に合うものを取り違えると、申請期限を逃して過料を科されたり、銀行・通信の加入手続きで止まってしまったりすることがあります。
以下の内容は2026年6月時点のものです。個人のビザ資格や具体的な手続きは、政府の公式窓口(ハイコリア・局番なし1345・法務部)で最終確認するのが安心です。法律相談ではなく一般情報である点もご承知おきください。
ひと目でわかる核心的な違い
| 区分 | 外国人登録証 (ARC) | 国内居所申告証 (居所証) |
|---|---|---|
| 英文名称 | Residence Card (旧 Alien Registration Card) | Domestic Residence Report Card (Overseas Korean) |
| 交付対象 | 90日を超えて滞在する一般の外国人(D・E・F-2・F-6 などほとんどの滞在資格) | 外国国籍同胞 — 主に在外同胞(F-4)資格の保有者 |
| 根拠となる手続き | 外国人「登録」(出入国管理法) | 国内「居所申告」(在外同胞法) |
| 申請期限 | 入国日から90日以内 | 90日を超えて滞在する場合に居所申告(F-4) |
| 申請場所 | 管轄の出入国・外国人官署(ハイコリアで予約) | 出入国官署 / 市・郡・区役所など |
| 付与される番号 | 外国人登録番号 | 国内居所申告番号 |
表を一行で要約するとこうなります。
ARCは「自分が外国人であることを登録」するもので、居所証は「韓国のルーツを持つ人(外国国籍同胞)が韓国に居所を申告」するものです。同じ人が両方を受け取ることはありません。自分のビザの種類に合った一つだけを取得すればOKです。
外国人登録証(ARC)とは
韓国で最もよく使われる外国人向けの身分証です。留学(D-2)、就労(E-7・E-9 など)、結婚移民(F-6)、居住(F-2)など、ほとんどの外国人が90日を超えて滞在するとこの登録証を受け取ります。
名称の変化 — 「Alien」から「Residence」へ
かつての英文名称は「Alien Registration Card」でした。「エイリアン(alien)」という単語の否定的なニュアンスから批判があり、その後、英文表記が「Residence Card」に変わり、カードのデザインも新しくなりました。現場でARCとResidence Cardという言葉が混在して使われるのはこのためです。この二つは同じものを指しています。韓国語の公式名称は今も「外国人登録証」のままです。
申請期限と手続き(要約)
- 90日を超えて滞在する外国人は、入国日から90日以内に外国人登録を申請すればOKです(探しやすい生活法令情報)。
- 申請は管轄の出入国・外国人官署で行い、訪問予約はハイコリア(hikorea.go.kr)で取ればOKです。
- 期限内に申請しないと、出入国管理法に基づき過料が科されることがあります。
一つ、あらかじめ知っておくとよいことがあります。申請したからといってカードがすぐに出るわけではありません。実物の受け取りまで通常1か月以上かかることが多く、その間に韓国の口座開設や携帯電話の開通といった手続きが次々と遅れてしまうことがあるんです。
国内居所申告証(居所証)とは
外国国籍同胞、つまり外国籍でありながら韓国のルーツを持つ方のための制度です。代表的なのは在外同胞(F-4)資格の保有者で、ここに該当します。この方たちは外国人登録証の代わりに国内居所申告証を受け取ります(在サンフランシスコ総領事館)。
F-4ビザと居所証は別のもの
ここで多くの方が混同しがちです。
- F-4ビザ: 外国国籍同胞に付与される滞在資格(ビザ)
- 居所証: F-4資格で韓国に90日を超えて滞在する際、居所申告をした後に受け取る身分証
ビザが入国・滞在の「資格」だとすれば、居所証はその資格で国内に暮らしながら身分を証明する「カード」です。F-4で入国した場合、90日以内に居所申告をするのが一般的です。
日常での機能
居所証があれば、外国国籍同胞は韓国国民が行うほとんどの活動を比較的スムーズにこなせます。健康保険への加入、携帯電話の開通、金融取引、不動産取引、就労などがここに含まれます(在米国大使館)。実質的な機能はARCと似ていると考えてよいでしょう。

2つの制度の共通点 — 日常での機能は似ている
名前と根拠法は違っても、いざ手に入れてしまえば身分証としての実生活での機能はかなり重なります。 銀行口座の開設、携帯電話の正式な開通、健康保険、雇用・就労といった場面で、身分確認の手段として使われるからです。どちらのカードにも固有の識別番号(外国人登録番号 / 国内居所申告番号)が付与され、行政・金融システムが本人を識別します。
引っ越したら届け出が必要です(期限に注意)
- 登録外国人(ARC): 新しい居住地への転入日から15日以内に滞在地変更の届出
- 居所申告者(F-4): 14日以内に届出
一日二日の差ですが期限が違います。過ぎると過料の対象になることがあるので、引っ越しの日付に合わせて済ませておけばOKです(永登浦区役所)。
モバイル身分証
2025年1月からモバイル外国人登録証(モバイル身分証)の交付が始まりました。スマートフォンのアプリで交付を受け、公共機関・病院・コンビニなどで実物カードと同じ効力で身分を証明できます。交付対象・対応範囲は時期によって変わることがあるので、ハイコリアで最新の案内を確認してみてください。
登録証が出る前、交通・決済はどうすればいい?
ここで現実的な問題が生じます。ARCであれ居所証であれ、申請から実物カードの受け取りまで通常1か月以上かかるんです。その空白の間は、韓国の口座も、本人認証済みの携帯電話もない状態になり得るため、交通の予約・決済が止まりやすくなります。定着初期に一番もどかしいのが、まさにこの区間なんですよね。
この空白を埋める方法は大きく三つあります。
- 海外カードでの交通カード: 2026年3月からソウルの地下鉄273駅で、海外発行のクレジット・デビットカードで交通カードを購入・チャージできます(時期・駅により異なる)。
- Apple WalletのT-money: 2025年7月から一部のiPhoneで、Apple Walletに交通カードを入れて乗車できます。(Google Payは韓国で未提供)
- 別途の本人認証が不要になるよう設計されたサービスの活用: 韓国の口座・携帯電話番号がなくても、正式な手続き上、本人認証なしですぐに使えるよう設計されたサービスを使えば、登録証を待っている期間でも交通の予約・決済を続けられます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 私はARCを取るべきですか、それとも居所証ですか? A. 滞在資格(ビザ)によって分かれます。在外同胞(F-4)のような外国国籍同胞なら居所証、それ以外のほとんどの外国人は外国人登録証(ARC)です。自分の資格が分かりにくい場合は、1345(局番なし)やハイコリアで確認してみてください。
Q2. ARCと居所証で、日常の機能は違いますか? A. 交付後の銀行・通信・健康保険・就労などの実生活での機能は、おおむね似ています。違いは主に交付対象・根拠法・識別番号の種類にあります。
Q3. 「Residence Card」と「ARC」は別のカードですか? A. 同じ外国人登録証です。英文名称が「Alien Registration Card」から「Residence Card」に変わっただけで、韓国語の名称(外国人登録証)はそのままです。
Q4. 申請後、カードはどのくらいかかりますか? A. 申請から実物の受け取りまで、通常1か月以上かかることが多いです。正確な処理期間は管轄の出入国官署・ハイコリアで確認すればOKです。
Q5. 登録証がない間は交通・決済ができないのですか? A. 海外カードでの交通カード、Apple WalletのT-money、そして別途の本人認証なしで使えるよう設計されたサービス(ラチャなど)を活用すれば、空白の期間でも交通の予約・決済ができます(カード会社・駅・時期により異なる)。
参考: この記事は2026年6月時点の公開情報を整理した一般情報の提供用であり、法律相談やビザ・滞在資格に関する公式な判断ではありません。ビザの種類、申請期限、居所申告・外国人登録の手続き、過料などは、個人の状況・国籍・滞在資格によって異なり、制度も随時変わります。必ずハイコリア(hikorea.go.kr)、外国人総合案内センター1345(局番なし)、法務部といった政府の公式窓口で、ご自身の状況に合った最新情報を確認してみてください。交通・決済に関する料金・対応範囲(海外カードでの交通カード、Apple Walletなど)も、時期・カード会社・駅によって変わることがあるので、公式での確認をおすすめします。




