この記事の料金・所要時間・路線は2026年6月時点の情報なので、実際の予約時点・列車便・座席等級によって変わることがあります。必ずコレイルトーク(KTX)・SRTの公式チャンネルで最終確認してください。
名前も見た目も似ていて、どちらも時速300km級ですが、KTXとSRTは実は運営会社からして異なる別々の高速鉄道です。KTXはソウル駅・龍山駅から、SRTは水西(スソ)駅から出発します。予約アプリもホームページも別々で、料金はSRTのほうが通常5〜10%ほど安いです。
外国人が選ぶときの第一の基準は、意外にシンプルです。江南(カンナム)・蚕室(チャムシル)に泊まるなら水西駅のSRT、ソウル駅・明洞(ミョンドン)・弘大(ホンデ)あたりならKTXが近いです。
本当に厄介なのは、その次の決済ステップです。韓国の携帯電話番号や韓国のカードなしで海外発行カードを入力すると、本人確認の認証で止まってしまうことがよくあるからです。
SRTとKTX、ひと目で比較
まず押さえておきたいのは、この2つは運営会社が異なる別々の列車だという点です。KTXはコレイル(韓国鉄道公社)、SRTはSR(エスアール)という別会社が運営しています。だから予約アプリ・ホームページも互いに異なります。
| 区分 | KTX | SRT |
|---|---|---|
| 運営会社 | コレイル(KORAIL) | SR(エスアール) |
| ソウル圏の始発駅 | ソウル駅、龍山駅 | 水西駅(Suseo) |
| 主要路線 | 京釜線(釜山)、湖南線(木浦・光州)、江陵・東海(江原)、晋州・麗水など全国 | 京釜線(釜山)・湖南線(木浦・光州)中心 + 慶全線(晋州)・全羅線(麗水)・東海線(浦項)を一部運行 |
| 料金水準 | 基準運賃 | KTX比 約7,000〜11,000ウォン安い(約5〜10%) |
| 予約アプリ | コレイルトーク(KORAIL Talk) | SRTアプリ / 英語版ウェブ |
| 英語予約 | アプリ・英語版ウェブ対応 | 英語版ウェブ対応(アプリの英語は限定的) |
路線数だけで見ると、KTXが圧倒的に広いです。SRTは釜山・木浦・光州方面に集中しています。
始発駅が最大の違い
実用的に最も重要な違いは、始発駅の位置です。
- KTX: ソウル駅(Seoul Station)、龍山駅(Yongsan)発 — ソウル都心・西北部からアクセスしやすいです。
- SRT: 水西駅(Suseo Station)発 — 江南・蚕室・松坡(ソンパ)などソウル東南圏に滞在する方に近いです。水西駅は地下鉄3号線、水仁盆唐線、そして2026年に拡張されたGTX-A路線と接続しています。
結局「どこに泊まっているか」が選択の第一基準です。明洞・弘大・ソウル駅の近くならKTX、江南・蚕室の近くならSRTでOKです。
料金と所要時間
ソウル—釜山のKTX一般室 片道の正規運賃は59,800ウォン(特室83,700ウォン)です。平日・時間帯割引の列車はこれより安くなることがあります。SRTは同じ区間で通常7,000ウォンほど安いです(水西—釜山 一般室52,600ウォン)。
所要時間はどちらも2時間10〜45分台で似ています。水西駅がソウル駅より釜山に物理的にやや近いため、SRTのほうが7〜10分速い便もあります。ただし都心から水西駅までの移動時間を加えると、体感の差は大きくありません。宿の場所を先に見るのが合理的です。
2026年の変化 — KTX・SRT統合運営(重要)
いま大きな変化が進行中です。政府とコレイル・SRが、2つのシステムを段階的に統合する方向へ動いているからです。
- 相互・重連運行を実施中: 2026年2月25日から試験的な相互運行が始まり、すでに水西駅でKTXを、ソウル駅・龍山駅でSRTを乗れるようになっています(適用される便は一部)。5月15日からは、KTXとSRTが1本の列車として連結される重連(中連)運行も併せて行われています。
- 料金一元化・割引: 重連運行・水西駅発着のKTX運賃に約10%の引き下げが適用され、SRTの運賃水準と同じになりました。ただし、10%割引が適用される列車はマイレージ積立の対象から除外され、SRT路線のマイレージ導入積立率はまだ確定していません。
- 完全統合の時期: 政府は2026年9月までの統合完了を目標に進めています。
(出典: korea.kr 政策ブリーフィング、sedaily、electimes、2026)
統合は段階的に進行中なので、時点ごとに適用範囲が異なります。どの運営会社のアプリでどの列車が検索できるかは、コレイルトーク・SRTの公式チャンネルで確認してください。

外国人が予約する方法
核心の悩みは1つです。「韓国の携帯電話・韓国のカードなしで決済まで通るのか」ということです。
KTX予約(コレイル)
- コレイルトーク(KORAIL Talk)アプリまたは英語版ホームページで予約できます。アプリは英語に対応しています。
- 非会員予約 + パスポート情報 + 海外発行カードで決済できる場合があります。問題は、海外カード決済時に3D Secure(本人確認の認証)の段階でよく止まる点です。カード会社・発行国・時点によって成功するかどうかが分かれます。
- 決済で止まってしまう場合は、ラチャ(LACHA)のような外国人特化アプリで、本人認証なしに海外の決済手段で予約する方法もあります。
SRT予約(SR)
- 最も安定した経路は英語版公式ウェブサイト
https://etk.srail.kr/main.do?language=ENです。右上で言語をEnglishに切り替えればOKです。 - 個人情報の入力段階で「Foreigner(外国人)」を選択するとパスポート情報で進められ、VISA・MasterCard・JCBなどの海外発行カード決済に対応しています(SR公式案内による)。
- SRTのモバイルアプリは英語対応が限定的です。PC/モバイルウェブの英語ページのほうが外国人には安定していました。
(出典: srail.or.kr、2026)
決済段階で止まったとき — LACHAの活用
上記の公式チャンネルに共通する難点は、海外カードの3D Secure認証の失敗と、韓国の携帯電話番号がない状態での本人確認の段階です。時点・カード会社・駅によって、通ることも止まることもあります。
ラチャ(LACHA)は外国人専用に設計されたアプリです。韓国の口座・携帯電話なしでもすぐに使えるよう、正式な手続き上、別途の本人確認が不要になるよう設計されており、Apple Pay・Alipayなどの海外の決済手段や海外カードに対応しています。KTXと高速バスを1つのアプリでまとめて予約できるので(韓国初)、列車が満席ならバスにすぐ乗り換えられます。
どちらを選ぶか — すぐわかる判断表
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| 江南・蚕室・松坡に宿泊 | SRT(水西駅) |
| ソウル駅・明洞・弘大の近くに宿泊 | KTX(ソウル・龍山駅) |
| 江陵・東海など江原道 | KTX(SRTは未運行) |
| 麗水・晋州・浦項 | KTX優先(SRTは1日往復2回で便数が少ない) |
| 少しでも安く | SRT(通常5〜10% ↓) |
| 海外カード決済がたびたび止まる | 英語版SRTウェブ、またはLACHA |
よくある質問(FAQ)
Q1. SRTとKTXのうち、外国人が乗りやすいのはどちらですか? A. 予約のしやすさだけで見れば、英語版ウェブで「Foreigner」を選択したあと海外カードで決済するSRTの経路が、比較的スムーズです。一方でKTXは、コレイルトークアプリが英語に対応していて路線もはるかに多いです。目的地と宿の場所で選ぶのが先です。
Q2. 韓国の携帯電話番号や韓国のカードは必ず必要ですか? A. 必ずしも必要ではありません。SRTの英語版ウェブ・KTXの非会員予約では、パスポート + 海外カードで進められる場合があります。ただし3D Secure認証の段階で止まることがあるので、結果はカード会社・時点によって異なります。止まったら、ラチャ(LACHA)のように海外の決済手段に対応するアプリを検討してみてください。
Q3. 水西駅でKTXに乗れますか? A. 2026年の統合推進により、水西駅発着のKTXが段階的に導入されています。適用される便・時点が限定的なので、予約画面で実際に検索される列車を確認するのが確実です。
Q4. SRTとKTXの切符を相互に乗り換えて使えますか? A. 原則として運営会社が異なるため、切符には互換性がありません。ただし2026年の重連運行・統合の段階で一部の列車は連携運行されるので、変化の速い領域です。公式チャンネルの案内を確認してください。
Q5. 釜山までの料金はいくらですか? A. ソウル—釜山のKTX一般室 片道の正規運賃は59,800ウォン(特室83,700ウォン)、SRTは52,600ウォンです。平日・時間帯割引のある列車はさらに安くなることがあるので、予約画面で確認してみてください。
料金・路線・統合運営のスケジュール・外国人予約の手続きは変わることがあります。正確な運賃・時刻表・決済の可否は、コレイルトーク・SRTの公式チャンネル(etk.srail.kr、コレイル公式)で最終確認してください。決済が成功するかどうかはカード会社・発行国・駅・時点によって変わることがあるので、断定はしません。




