冬の夕方、プンオッパン(フナの形の型にあんこやカスタードクリームを入れて焼くパン)の露店の前でカードを差し出すと、「現金か口座振込で」という答えが返ってくることはよくあります。韓国人にとってはカードが使えなければスマートフォンで振り込めば済むので誰もわざわざ説明しませんが、口座振込は韓国の銀行口座とモバイルバンキング(またはToss〔トス〕のような送金アプリ)があって初めて使えます。海外カード・トラベルカード・Apple Payはカード端末のない露店の前では出す場所がなく、AlipayのようなQR決済も、店にそのQRが貼ってあって初めて使えます。旅行者に残る道は、実質的に現金か、別の店かです。
値段も紛らわしいです。海外のブログや動画には「プンオッパン2個1,000ウォン」のような値段がまだ出回っていますが、2025年の韓国国内の報道では、商人たちはもともと2個1,000ウォンだったものを3個2,000ウォンに、あるいは1個700ウォン・3個2,000ウォンに(ある商人は2024年から)変えたと話しました。古い値段を基準にすると、正常な値段をぼったくり(値段を水増しして取ること)と誤解したり、観光地の高い値段をもともとそういうものだと思って見過ごしたりしてしまいます。
プンオッパンやホットク(砂糖の餡を入れて鉄板で押しつぶして焼くパン)のような露店のおやつは、旅行者がわざわざ訪ねていく冬の食べ物でもあります。Korea JoongAng Daily(2025-12-02)は、TikTok・小紅書で知られたソウル都心のプンオッパンの露店を訪ねてきた中国人観光客を紹介しました。この記事は、そうした露店や伝統市場の屋台の前で会計する瞬間を扱います。飲食店でカードを断られたときに規定がどこまで及ぶかは韓国の飲食店でメニュー表・会計につまずいたときに、海外カードで現金を引き出す方法は韓国ATMで海外カードで現金を引き出す方法にあります。
参考:以下の価格・制度・窓口の情報は、報道とソウル市・韓国観光公社・韓国銀行などの公開資料を2026-09基準で確認した内容です。出典は記事の最後にまとめてあり、変わることがあるので、利用前に公式チャンネルで改めて確認してください。
露店でカードが使えない理由を先に知っておけば、慌てずに済みます
カードが使えないと言われるのはたいてい店の決済の仕組みのためで、韓国人の客も同じ答えを聞きます。そのため現金を小分けにして用意しておくことが、いちばん確実な備えです。
露店にカード端末がないのには、仕組みの上の理由があります。ソウル中区(チュング)は、明洞の街頭店舗(露店を指す行政用語)にカード端末を設置するため、まず事業者登録(税務署に事業者として登録すること)を進めましたが、2024年4月の中区庁の推計では明洞の露店350か所のうち登録を終えたのは69か所で、カード端末を付けたのは全体の約13%でした(News1 2024-04-07)。観光客の多い明洞でもそうだったということです。その後カードを受け付ける明洞の露店がどれだけ増えたか、数字は確認できませんでした。2026年3月の現地取材記事は、明洞の露店の多くが中国人観光客向けにAlipayのようなQR決済を受け付けていた一方で、カード決済の案内をそっと隠し、カードを出すと渋る露店もあったと書いています(ファイナンシャルニュース英語版 2026-03-08)。
事業者登録のない露店の中にも、カードを受け付ける店があります。鍾路区(チョンノグ)は2024年7〜9月に広蔵市場(クァンジャンシジャン)の露店のクレジットカード決済加盟事業を行い、事業者登録が難しい非事業者の露店77か所がカード決済代行サービス(決済代行業者を通してカード代金を受け取る方式)を新たに導入したと明らかにしました(ヘラルド経済 2025-11-06)。ただし区が全数調査した市場内の露店192か所のうちの77か所なので、広蔵市場の露店がすべてカードを受け付けるという意味ではありません。
この仕組みのため、飲食店で通じる対処が露店には届かないことが多いです。与信金融協会の「取引拒絶・不当待遇加盟店の申告」は、カード加盟店(カード会社と契約してカードを受け付ける店)がカード決済を拒否したり、手数料を客に転嫁したり、現金で払う客にだけ値引きしたりすることの申告を受け付ける窓口で、協会の案内は「一部の零細事業所など、カード会社に加盟していない場合は申告の対象外」と書いています。加盟店ではない露店がカードを受け付けないことは、この申告の対象ではないということです。飲食店のようにカード加盟店である店の規定と、海外カードへの適用の問題は飲食店編にまとめてあります。
商人側の事情もあります。アジア経済(2023-11-20)は、露店が現金にこだわるようになった背景として、商人から聞いたというネットユーザーのコメントを伝えました。口座振込でプンオッパンの代金から0を1つ抜いた200〜300ウォンだけを送ったり、忙しい隙に「振り込んだ」と言って立ち去ったりする客がいたという話です。同じ記事は、商人の口座にお金を入れたあとボイスフィッシング(電話詐欺)として通報して口座を凍結させ、解除してほしければお金を払えという手口もあるという、あるネットユーザーの話を紹介していますが、確認された事実というより、こういう話が出回っているという程度に読めば十分です。
ソウルの観光地だけの話でもありません。京畿日報(2026-05-28)は水原(スウォン)の八達門(パルダルムン)市場・ヨンドン市場で「うちはカードは受け付けない。口座振込にして」と求められた例を報じ、商人たちはカード端末がないこと、カード手数料と税金の申告が負担であることを理由に挙げました。同じ記事には、龍仁(ヨンイン)中央市場でカード決済のときに「付加価値税10%がかかる」と言って現金に誘導した例と、カードで払うと500ウォン多く取る一部の店舗の例も出てきます。カード加盟店がカード決済に上乗せする目に遭ったら、上の飲食店編の対処を見てください。
「口座振込だけです」と言われたときにできること
こうした言葉は報道で何度も取り上げられています。2024年9月にYTNの取材陣が広蔵市場の店5か所を訪ねたところ3か所がカード決済を断り、ある商人は「カードはだめ、口座振込にしないと、自分は(カードの機械が)うまく使えない」と話しました(ソウル新聞 2024-09-30)。商人会は、カード端末がその月の初めにようやく入ったばかりで、年配の商人が機械に慣れていないと釈明しました。2026年4月にも、The Factの記者が広蔵市場でカード決済について尋ねると、商人たちは「口座振込」という言葉を繰り返すだけで、現金か口座振込しか使えないと答えました(The Fact 2026-04-27)。
明洞も似ています。中区は2025年8月に明洞の街頭店舗の整備計画を発表した際、カード決済の導入拡大とともに「他人名義の口座の使用禁止」をこれから進める課題に挙げました(ニュースロ・マネートゥデイ 2025-08-01)。政策の文言に入るほど、露店での口座振込による支払いが一般的だという意味に読めます。
旅行者の立場から見ると、口座振込は韓国の銀行口座とモバイルバンキングがあって初めて使える方法です。口座を開く条件と、パスポートで作る口座の制約は外国人が韓国で銀行口座を開設する方法にまとめてあります。露店の前ではたいてい、現金で払うか別の店に移れば済みます。
| 露店で聞く言葉 | 意味 | 旅行者にできること |
|---|---|---|
| 「現金だけです」(ヒョングムマン ドェヨ) | カード端末がありません | 現金で払うか、別の店に移ります |
| 「現金か口座振込で」(ヒョングミナ ケジャイチェヨ)/「口座振込してください」(ケジャイチェ ヘ ジュセヨ) | 韓国の銀行口座から商人の口座にお金を送ってほしいという意味です | 韓国の口座がないと伝えて、現金を出します |
| 「カード使えます」(カドゥ ドェヨ) | カード端末があります | 海外カードが使えるかどうかは確認された資料がありません。断られたら現金で |
海外カードが拒否される原因と対処は韓国で外国カードの決済が拒否されたときにあります。
店にQRステッカーが貼ってあり、そこにふだん使っている決済アプリのロゴが見えるなら、一度聞いてみる価値があります。水原市が8つの洞のゼロペイ(韓国の加盟店向けQR決済)加盟店1,269か所に、Alipay・Alipay+・WeChat Payと連動するQR決済キットを配ったと2026年5月に報じられました(イートゥデイ 2026-05-13)。ただしゼロペイは事業者の加盟店が前提なので登録していない露店には当てはまらず、全国でどの海外アプリが使えるかについては公式の一覧を見つけられませんでした。
知らない人に現金を渡して代わりに振り込んでもらったり、使えるかどうか確認されていない送金アプリでその場で送ってみたりする方法はおすすめしません。入金確認をめぐるもめごとが、露店が現金を求める理由として報じられるほどで、振込がこじれると商人も客も困ります。言葉に詰まったら、次のフレーズを順番に見せてください。
- 「카드 돼요?」(カードは使えますか?)
- 「현금만 돼요?」(現金だけですか?)
- 「한국 계좌가 없어요. 현금으로 낼게요.」(韓国の口座がありません。現金で払います。)
現金は1,000ウォン札・5,000ウォン札に分けて用意しましょう
韓国銀行が発行する紙幣は、1,000ウォン札・5,000ウォン札・1万ウォン札・5万ウォン札の4種類です。昨冬の報道に出たプンオッパンの値段が1個700〜1,500ウォン、3個2,000ウォン前後だったので、1,000ウォン札と5,000ウォン札に分けておくと会計が楽です。
たとえばプンオッパン3個2,000ウォンにホットク1個2,000ウォン前後を足すと、4,000ウォン前後です。1,000ウォン札数枚と5,000ウォン札1枚があれば、おつりの心配はほとんどありません。5万ウォン札1枚で1,000〜2,000ウォンのものを買うと、おつりが足りなくて困ることがあります(韓国人も同じ目に遭います)。
大きな紙幣しかないなら、露店に行く前にコンビニで小さな物を5万ウォン札か1万ウォン札で買い、おつりで1,000ウォン札を受け取っておきましょう。その1,000ウォン札が、そのまま露店での支払い手段になります。
海外カードでATMから現金を引き出す方法と手数料は韓国ATMで海外カードで現金を引き出す方法に、両替所・アプリの為替レート比較は韓国でお得に両替する方法にあります。財布にいつもいくら入れておくかは旅行の動線ごとに違うので、外国カードの決済が拒否されたときの現金準備の部分を参考に決め、露店用には小さな紙幣を別に分けておきましょう。
プンオッパン・ホットクの露店を探す方法と、無駄足を減らす方法
露店そのものが減っています。ソウル市の資料を引用したクッキーニュース(2025-11-28)によると、ソウル市内の街頭店舗は2024年時点で4,741か所と、2020年の6,079か所より22%減りました。この数字は、プンオッパンの露店を含む街頭店舗全体の数です。プンオッパン・ホットクの露店は主に冬に営業し、場所を移すこともあります。昨年は10月下旬、肌寒くなるにつれて販売を始める商人が増えたと報じられたので(ヘラルド経済 2025-10-22)、それより早い時期にはまだ開いていない場所が多いかもしれません。
「가슴속3천원」は、App Storeに「가슴속3천원-붕어빵&두바이쫀득쿠키 지도」という名前で登録されている無料アプリです。対応言語は韓国語と英語で、アプリの説明には、GPSをもとにいちばん近いプンオッパンの販売場所を距離順に教えてくれると書かれています。ログインや携帯電話認証が必要かどうかはストアのページに記載がなく、確認できませんでした。App Storeの検索欄には、ハングルの名前「가슴속3천원」をそのまま貼り付けて探してください。
タングンのプンオッパン地図は、中古取引アプリ「タングン」(英語名Karrot)の近所マップのタブに、冬のシーズン限定で開かれる地図です。2024年11月下旬に開かれ、利用者が露店の位置を自分で登録・修正・削除し、近所の人が立てたピンで営業時間・値段・レビューを一緒に見ることができました(韓国紙の毎日新聞 2024-11-26・青年日報 2024-12-02)。その年の運営は翌年3月末〜4月初めまでの予定で、2025-26年の冬と今冬に再び開かれるかどうかは確認できませんでした。確認できた2024年は11月下旬に開かれたので、それより前はアプリにまだ地図がないかもしれません。
タングンは旅行者には使いにくいかもしれません。外国人向け案内サイトSeoulstart(2026-08更新)は、タングンの登録には韓国の通信会社を通じた携帯電話の本人認証が必要で、外国人居住者ならその回線がパスポート番号ではなく外国人登録番号で開通していなければならず、海外の番号で登録する方法は案内されていないと書いています。メニューは英語に切り替えられても、投稿は書いた人の言語のままだそうです。タングンの公式案内では確認できなかったので、登録できるかどうかはご自身で確かめてください。
どの地図も利用者の情報提供でできているので、実際と食い違うことがあります。韓国経済新聞の記者が2025年12月15日の午後、プンオッパンのアプリに表示された永登浦区・龍山区一帯の店舗7か所を訪ねましたが、営業中の露店は1か所もありませんでした(韓国経済新聞 2025-12-16)。記事にアプリの名前はなく、露店が場所を移したり休んだりした日が地図に遅れて反映されることは、どのアプリでも起こりえます。
無駄足を減らすには、こう動きましょう。
- 候補は2〜3か所:1か所だけを見て遠くまで行かず、行く道の途中にある露店を何か所か押さえておきましょう。
- 最近のレビューから:レビューや値段の情報が最近投稿された場所から先に行ってみてください。
- 代わりを近くに:露店が空いていたときに備えて、近くのコンビニやカフェの場所も一緒に見ておきましょう。代わりの店はこの記事の後半にあります。
昨冬の値段で適正価格を見分ける方法
今冬(2026-27)のプンオッパン・ホットクの露店の値段は、2026年10月初めまでに報じられていません。昨年は10月下旬にはもう値段の記事が出ていたので(ヘラルド経済 2025-10-22)、この記事を読むころには今冬の値段が報じられているかもしれません。そのため以下は昨冬(2025-26)の基準です。同じ冬でも露店ごと・地域ごとに値段が違ったので、1つの値段ではなく範囲で見てください。
| 報道の内容 | 2025-26年冬の値段 | 出典 |
|---|---|---|
| プンオッパンの露店の商人へのインタビュー | 1個700ウォン、3個2,000ウォン(2024年から取ってきた値段) | 韓国経済新聞 2025-12-16 |
| 未登録の露店まで含めたプンオッパンの相場 | 1個約733ウォン、3個2,000ウォン前後(記事の推定) | 韓国経済新聞 2025-11-30 |
| あんこ・クリームのプンオッパンの値段を1,000ウォンと書いた露店 | 1個1,000ウォン | 韓国経済新聞 2025-11-30 |
| 江南・明洞などソウルの主要都心のプンオッパン | 1個1,000〜1,500ウォン | 世界日報 2025-12-10、NEWSIS 2025-12-18 |
| ソウル・建大入口駅の露店のプンオッパン(2026-01) | 3個2,000ウォン | マネートゥデイ 2026-01-20 |
| 同じ記事にあるカフェのあんこプンオッパン | 2個2,700ウォン(1個1,350ウォン) | マネートゥデイ 2026-01-20 |
| ソウル主要地域のホットク | 1個2,000ウォン前後まで | NEWSIS 2025-12-18 |
1個733ウォンは、韓国経済新聞が算出根拠を明らかにしていない記事上の推定平均で、同じ記事の3個2,000ウォンとも計算がぴったり合わないので、目安の線程度に見れば十分です。世界日報は、2024年に2個1,000ウォンだったプンオッパンが2025年には1個1,000〜1,500ウォンに跳ね上がったと報じ、韓国経済新聞の記事(2025-11-30・12-16)の商人たちも、もともとは2個1,000ウォンで売っていたと話しました。海外の記事で見た「2個1,000ウォン」は、報道から見るとほとんどが過去の値段です。
値上がりの理由として、記事は小豆の値段を挙げています。韓国産の赤い小豆の卸売価格が大きく上がったという報道が、2025年末から続きました。
露店の値段は、次の線を目安にしてみてください。
- 近所の露店で3個2,000ウォン・1個700ウォンの線:昨冬の露店インタビューの値段と同じ線です。
- 都心・観光地で1個1,000〜1,500ウォン:昨冬のソウル都心の報道の範囲内なので、この値段だけでぼったくりとは言いにくいです。
- カフェのプンオッパン:同じ記事の露店(3個2,000ウォン)より高かったです。値段が高いのがおかしいのではなく、店の形態が違うのです。
- 範囲を少し超える値段:今冬の値段は昨冬より上がる可能性があります。この表より数百ウォン高いというだけでぼったくりと見なさず、価格表に書かれた値段どおりに請求されているかを先に見てください。
- 範囲から大きく外れた値段:買う前に値段を聞き、近くの別の露店と比べてみてください。
露店に価格表が掛かっていたら、並ぶ前に先に読んでおきましょう。
明洞のような観光地の露店で値段を確かめる方法
観光地の露店が近くの市場より高かったという報道があります。世界日報が2024年1月に明洞の露店と近くの南大門市場をあわせて取材した値段はこうでした。2024年初めの報道基準なので今の値段ではなく、2か所の差を見る用途にだけ使ってください。
| 品目 | 明洞の露店 | 南大門市場 |
|---|---|---|
| オムク(練り物)の串 | 1本2,000ウォン | 1本1,000ウォン |
| タッコチ(鶏の串焼き) | 5,000ウォン | タッコチなど串もの3,000ウォン |
| ミニキンパ(コマキンパ) | 6個6,000ウォン | 5本3,000ウォン |
| クロワッサンプンオッパン | 1個4,000ウォン | 記事に記載なし |
| トルネードポテト・タンフル(フルーツ飴) | 各5,000ウォン | 記事に記載なし |
同じ取材では、明洞はほとんどの露店に価格表が貼ってありましたが、少数の露店にはまだありませんでした。2023年7月にYTNは、明洞の露店でプンオッパン4個とマンドゥ(餃子)3個を買って1万ウォンを払った現場と、京畿道富川(プチョン)のような別の場所では同じものをもっと安く買えるというフランス人観光客の反応を報じました。当時、区庁は露店の価格を法律で強制できないため、合理的な販売価格を勧告するという立場でした。
価格表示の制度も、露店には遅れて届きました。明洞の露店は2023年10月の施行を前に発表された明洞の価格表示義務地域から外れましたが(イーデイリー 2023-08-29)、中区は2024年に全国で初めて一部の街頭店舗にカード端末を導入し、価格表示制を施行したと2025年8月1日に明らかにしました。この価格表示が法的な義務かどうかは確認できませんでした。そのため、価格表を掲げた露店が多くても、ない店が残っていることがあります。
観光地の露店では、こうすれば大丈夫です。価格表を掲げた露店を先に選び、価格表のない露店では買う前に値段を聞き、いくつも買うときは合計を先に確かめてください。価格表と請求された金額が違ったら価格表を指さして確認を頼み、価格表と受け取った食べ物を写真に残しておけば、あとで相談するときにそのまま見せられます。
- 「이거 얼마예요?」(これはいくらですか?)
- 「전부 얼마예요?」(全部でいくらですか?)
- 「가격표에는 이 가격인데, 확인해 주시겠어요?」(価格表ではこの値段ですが、確認していただけますか?)
広蔵市場の露店で会計するときに知っておくこと
広蔵市場の露店は、管理の制度が急速に変わっています。鍾路区は2025年11月の官民対策会議を経て広蔵市場の露店に道路占用許可を導入し、2026年6月からは露店の運営者の実名を登録して1人1露店の原則を適用する露店実名制を運営しています(The Fact 2026-04-27・ウィキツリー 2026-08-30)。ソウル市は2026年5月20日、鍾路区が実名制の違反に罰点を科し、営業停止から最大で道路占用許可の取り消しまで措置をとり、外国人を含むミステリーショッパー(客として来て覆面で点検する人)が点検すると発表しました。ただ、チャンネルAの取材を伝えたウィキツリー(2026-08-30)は、6月以降の3か月間で罰点を受けた露店は1か所もなかったと報じました。制度と価格表の読み方は韓国で地元の人が通う食堂の見分け方に詳しくあります。

支払いの面はまだ混在しています。実名制の報道(ソウル新聞 2025-12-06・The Fact 2026-04-27)には価格表示制の強化・屋号の公開とともに「決済の透明性の確保」が含まれていますが、それがカード決済の義務なのか口座振込の禁止なのかは書かれていません。2024年にカード決済代行を導入した非事業者の露店77か所がある一方で、2026年4月にもカードについて尋ねると現金か口座振込しか使えないと答えた現場が報じられました。その1か月前、2026年3月の取材では、露店の大半がカード決済できると案内した一方で、口座番号を掲げて現金での支払いに誘導する露店もありました(デイリーアン 2026-03-19・ファイナンシャルニュース英語版 2026-03-08)。WeChat PayのQRコードの札を掲げた露店があちこちにあったという報道もあります(ノーカットニュース 2025-11-29)。広蔵市場では、カードが使える屋台と、現金・口座振込だけと言う屋台の両方に出会うことがあると考えておけばよいでしょう。
盛り付ける過程にも気をつける必要があります。The Fact(2026-04-27)は、2025年11月にある露店が8,000ウォンのスンデ(韓国の腸詰め)に勝手に肉を混ぜて盛り、2,000ウォンを追加で求めた件と、ミネラルウォーター500ml 1本を2,000ウォンで売った動画がネットに上がった件を伝えました。こうしたことは、盛られる前に防ぐほうが簡単です。
広蔵市場では、こうしましょう。
- 席に座る前に支払い方法:「카드 돼요?」(カードは使えますか?)と先に聞き、使えなければ自分の財布に現金があるか確かめてから座りましょう。
- 盛られる前に何をどれだけ:価格表のメニューを指さして注文し、ほかのものを追加で盛ろうとしたら「주문한 것만 주세요」(注文したものだけください)と伝えましょう。
- 飲み物は値段から:水や飲み物を受け取る前に、お金がかかるかどうかを先に聞いてください。
- 会計の前に合計:いろいろ食べたなら「전부 얼마예요?」(全部でいくらですか?)で合計を先に聞きましょう。
ぼったくりや口座振込の強要に遭ったときに相談する窓口
韓国語で問いただすのが難しければ、まず1330を覚えておきましょう。韓国観光公社が運営する観光通訳案内電話で、韓国国内からは市外局番なしで1330、海外からは+82-2-1330です。飲食店・ショッピング店・公共交通・宿泊などの観光通訳と観光不便申告の相談を行い、観光警察につないでもくれます。Wi-Fiでかける無料のオンライン音声通話と、1330メッセンジャー・カカオトーク・Facebook・LINEのチャンネルがあり、不便申告は touristcomplaint.or.kr からも出せます。
政府の政策誌K-コンガム(2026-02-19)は、1330の相談を英語・日本語・中国語・ロシア語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語の7つの外国語で受けられると書いています。利用時間は同じ記事の基準(2026-02)で午前7時から深夜0時までですが、案内によって書かれている時間が違います。ベトナム語・タイ語・インドネシア語など一部の言語は午前8時から午後7時までしか受け付けないと書いている自治体の案内もあります。遅い時間にかける用事があったり母語での相談が必要だったりする場合は、韓国観光公社の公式チャンネルで先に確認してください。
ソウル市のぼったくり料金申告の案内(2026-02-23修正)は、価格表と実際の料金が違ったり、料金表を掲示していなかったりする外食店・宿泊施設を、1330か02-120、韓国観光公社の観光不便申告ウェブサイトで申告するよう求めています。その際、レシート・写真・具体的な日時・店名のような客観的な証拠を必ず添付しなければならず、単なる不満は処理の対象から外れることがあると書いています。この案内には露店が対象として明記されていないので、露店での出来事は観光の不便として1330に相談するほうが自然です。
| こんなとき | 窓口 | 連絡方法 | 知っておくこと |
|---|---|---|---|
| 韓国語での説明が難しいとき | 韓国観光公社 1330 | 韓国国内1330、海外+82-2-1330、メッセンジャーのチャンネル | 7言語、利用時間は確認が必要 |
| 価格表と違う値段、価格表のない店 | 1330、観光不便申告センター(ソウルは02-120も) | 電話1330・02-120、touristcomplaint.or.kr | 写真・日時・店名などの証拠が必須、露店が申告の対象かどうかは明記なし |
露店ではレシートが出ないことが多いです。その場で写真を証拠として残しましょう。露店の場所がわかるように周りを1枚、価格表を1枚、受け取った食べ物を1枚撮り、支払った時刻と払った金額をメモしておけば十分です。どの窓口でも処理は機関の判断によるもので、結果は保証されません。
露店が見当たらないときや現金が尽きたときに代わりに買える場所
現金がなかったり露店が空いていたりしたら、カード端末のある店に方向を変えれば大丈夫です。いちばん近いのはコンビニです。2026年シーズンのコンビニの焼き芋は、GS25が8月25日から2,000ウォン(ソウル経済新聞 2026-08-23)、セブンイレブンが9月14日から2,200ウォン(ウィキツリー 2026-09-15)で売っていて、emart24は9月19日から売るとしていました。emart24は、ホッパン(韓国の蒸しまん)も10月初めにサムリプのあんこ・はちみつさつまいもシリーズから売り始め、野菜・ピザ味に広げると9月末に明らかにしました(ZDNet Korea 2026-09-27)。emart24の焼き芋とコンビニのホッパンの今年の値段は確認できませんでした。
小さいものでは、GS25が2025年9月に80gの「ひと口焼き芋」を700ウォンで発売し、通年で販売すると明らかにしましたが(NEWSIS 2025-09-10)、今年も同じ値段で売っているかどうかは確認できませんでした。焼き芋をすべての店舗で売っているかどうかも確認できなかったので、なければ近くの別の店舗を探してみてください。コンビニは海外カード・簡易決済でほかの商品と同じように買える店が多いものの、店舗の端末によって違うことがあるので、決済手段ごとに使えるかどうかは韓国のコンビニ完全活用法の決済の表を見てください。
プンオッパンやホットクそのものが食べたいなら、カフェチェーンもあります。イディヤコーヒー(EDIYA COFFEE)は、2026年9月8日から全国のフランチャイズ店舗で、あんこプンオッパン・カスタードクリームプンオッパンと、種入りホットク(シアッホットク)・チャプチェホットク・ピザホットク・ハムチーズ卵パン(ケランパン)まで、冬の屋台おやつ6種を売ると明らかにしました(インサイトコリア 2026-09-08)。店舗によってはないメニューもあります。値段は発売の記事に出ておらず、カード端末のある店舗ですが、海外カードが使えるかどうかについてイディヤが明らかにした資料はありません。
| 代わりの店 | 買えるもの | 支払い | 確認すること |
|---|---|---|---|
| コンビニ | 焼き芋(2026年シーズン GS25 2,000ウォン・セブンイレブン 2,200ウォン)、ホッパン(emart24は10月初めから) | カード端末あり、海外カードは店舗の端末による | 焼き芋をすべての店舗で売っているかは未確認 |
| イディヤコーヒー | あんこ・カスタードクリームのプンオッパン、種入り・チャプチェ・ピザのホットク、ハムチーズ卵パン | カード端末あり | 値段と、海外カードで払えるかどうかは未確認 |
| 露店 | プンオッパン・ホットク | 現金がいちばん確実 | ATMで現金を引き出してから、もう一度行きます(ATM編を参照) |
露店の前で値段や支払いのことで話が食い違ったら、その場で長く言い争うより、写真を残して1330に相談するほうが、もめごとを大きくしません。通訳を通せば、韓国語で説明できなかった事情も相手に伝えられます。
よくある質問 (FAQ)
Q1. プンオッパンの露店で海外カードやApple Payを使えますか? A. カード端末のない露店が多いので、難しい場合が多いです。明洞は2024年4月時点で露店350か所のうちカード端末を付けたのが約13%で(News1)、広蔵市場は区が全数調査した露店192か所のうち、非事業者の露店77か所が2024年にカード決済代行を導入しました。端末のある露店で海外カードが使えるかどうかは資料を見つけられなかったので、1,000ウォン札・5,000ウォン札を用意して行ってください。
Q2. 「口座振込だけ」と言われたら、旅行者はどうすればいいですか? A. 口座振込は韓国の銀行口座とモバイルバンキングが必要なので、口座がなければ現金で払うか別の店に移るのが現実的です。「한국 계좌가 없어요. 현금으로 낼게요.」(韓国の口座がありません。現金で払います。)と見せれば大丈夫です。知らない人に代わりの振込を頼む方法はおすすめしません。
Q3. 今冬のプンオッパンの適正価格はいくらですか? A. 2026年10月初めまでに、今冬(2026-27)の値段は報じられていません。昨冬(2025-26)のソウルの報道を基準にすると、プンオッパンは1個700ウォン・3個2,000ウォン(露店インタビュー)から都心の1個1,000〜1,500ウォンまで、ホットクは1個2,000ウォン前後まででした。1つの値段ではなく範囲で見て、大きく外れていたら買う前に値段を聞いて比べてください。今冬はこれより上がる可能性があるので、価格表の値段どおりに請求されているかを先に見てください。
Q4. 明洞の露店の値段が高いのですが、ぼったくりですか? A. 観光地の露店が近くの市場より高かったという報道があります(世界日報 2024-01-28、明洞の露店と南大門市場の比較)。区庁は2023年、露店の価格を法律で強制できないという立場で、その後中区は2024年に街頭店舗で価格表示制を施行したと明らかにしました。高いというだけでぼったくりとは言いにくく、価格表と違う金額を受け取ったり、注文していないものを追加で盛ったりしたときが問題です。そのときは価格表と食べ物の写真を残して、1330に相談してください。
Q5. プンオッパンの露店を探すアプリはありますか? A. 「가슴속3천원」はApp Storeに韓国語・英語に対応した無料アプリとして登録されていて、アプリの説明によるとGPSで近くのプンオッパンの販売場所を距離順に表示してくれます。ログインや携帯電話認証が必要かどうかは確認できませんでした。タングン(Karrot)のプンオッパン地図は利用者が位置を投稿する地図ですが、登録に韓国の携帯電話での本人認証が必要だという外国人向けの案内があるため旅行者には使いにくいかもしれず、確認できた運営は2024-25年の冬(2024年11月下旬に開始)だけなので、今冬に再び開かれるか、開かれるならいつかは確認できませんでした。どちらも情報提供型で位置が間違っていることがあるので、候補を何か所か押さえておきましょう。
参考:この記事は一般的な情報提供を目的としています。価格・制度・窓口は2026-09時点で、ソウル特別市の報道資料(2026-05-20)とぼったくり料金申告の案内(2026-02-23修正)、韓国観光公社VisitKoreaと政府24の観光通訳案内電話1330の案内、大韓民国の政策週刊誌K-コンガム(2026-02-19)、河南市の英語版1330案内、韓国銀行の現用銀行券の案内、与信金融協会の取引拒絶・不当待遇加盟店申告の案内、App Storeのアプリ情報(2026-09-28閲覧)とSeoulstartの外国人向け案内(2026-08更新)で確認しました。露店の値段と現場の事例は、韓国経済新聞(2025-11-30・2025-12-16)・世界日報(2024-01-28・2025-12-10)・NEWSIS(2025-09-10・2025-12-18)・マネートゥデイ(2025-08-01・2026-01-20)・YTN(2023-07-04)・ソウル新聞(2024-09-30・2025-12-06)・The Fact(2026-04-27)・ヘラルド経済(2025-10-22・2025-11-06)・News1(2024-04-07)・イーデイリー(2023-08-29)・ニュースロ(2025-08-01)・アジア経済(2023-11-20)・京畿日報(2026-05-28)・クッキーニュース(2025-11-28)・韓国紙の毎日新聞(2024-11-26)・青年日報(2024-12-02)・イートゥデイ(2026-05-13)・ソウル経済新聞(2026-08-23)・ウィキツリー(2026-08-30・2026-09-15)・ZDNet Korea(2026-09-27)・インサイトコリア(2026-09-08)・Korea JoongAng Daily(2025-12-02)・デイリーアン(2026-03-19)・ノーカットニュース(2025-11-29)・ファイナンシャルニュース英語版(2026-03-08)の報道に基づくもので、店や地域ごとに違うため、すべての露店に当てはまるわけではありません。今冬(2026-27)の露店の値段、タングンのプンオッパン地図の再開の有無と登録要件、「가슴속3천원」の認証要件、現在カードを受け付ける明洞の露店の数と街頭店舗の価格表示の法的な性格、広蔵市場の実名制でいう決済の透明性が意味する内容、露店の端末で海外カードが使えるかどうか、1330の利用時間、emart24の焼き芋とコンビニのホッパン・イディヤのおやつの今年の値段、GS25のひと口焼き芋の今年の販売の有無は確認できなかったため、断定していません。価格と制度、窓口の運営は変わることがあるので、利用前に各機関・店舗の公式チャンネルで改めて確認してください。






