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④ 生活・定住

韓国で病院に行く方法 — 受付・診療費・処方箋・通訳(外国人向け)

④ 生活・定住LACHAガイドチーム· 更新 2026-08-17· 14分で読めます
韓国で病院に行く方法 — 受付・診療費・処方箋・通訳(外国人向け)
目次

熱が出て喉が腫れた朝、地図アプリで「병원(病院)」と検索すると、内科・耳鼻咽喉科・総合病院が一度に出てきます。一番大きく見える大学病院に行ったのに「診療依頼書がないと健康保険が適用されません」と言われて受付から引き返し、近所の医院に電話しても韓国語の案内しか流れず、予約アプリは携帯電話の本人認証で止まってしまう — 外国人の初めての病院訪問で実際に起きる場面です。

ところが順番さえ分かれば、韓国の病院は外国人にとってもけっこう通いやすいところです。近所の医院は予約なしの当日受付で診てもらえるところが多く、健康保険があれば風邪の診療費は思ったよりずっと軽く済みます。費用を大きく分ける最大の変数が健康保険への加入有無なので、まだ整理できていなければ外国人の健康保険ガイドを先に見ておくのがおすすめです。

この記事では病院の選び方から受付に必要な身分証、診療費の範囲、処方箋と薬局までの動線、通訳電話のチャンネル、夜間・救急の状況まで、初めての受診の全過程を順番にまとめます。

以下の料金・時間・手続きは2026-08時点の公開情報に基づいています。診療報酬や医療制度は年ごとに変わるので、受診前に健康保険審査評価院(hira.or.kr)・救急医療ポータルE-Gen(e-gen.or.kr)などの公式サイトで必ず再確認してください。

まずは医院から — 1次・2次・3次の区別

韓国の医療機関は大きく3段階です。近所の医院(의원/Clinic)が1次、病院・総合病院が2次、ソウル大学病院のような上級総合病院(大学病院)が3次です。風邪・胃腸炎・軽い痛みのような日常の診療は、1次の医院から始めるのが基本の順番として案内されています。

大きければ良いというわけではありません。上級総合病院の外来は診療依頼書(療養給付依頼書)がないと健康保険が適用されない仕組みなので、依頼書なしで直接行くと診療費を100%自己負担することになります — 検査も薬剤費も保険適用外で計算されます。依頼書は1次・2次の病院で受診したあと、「大きな病院に行ったほうがいい」という判断が出れば発行してもらえます。

例外もあります。救急患者・分娩・歯科・家庭医学科、リハビリテーション医学科(登録障害者など)・血友病の患者は、依頼書なしで上級総合病院を受診できると案内されています(公式確認が必要)。

看板の読み方のコツを一つ。名前が「○○내과의원」のように의원(医院)で終わっていれば1次です。風邪は内科(Internal Medicine)か耳鼻咽喉科(ENT)、肌のトラブルは皮膚科、子どもは小児青少年科(小児科)へ行けば大丈夫です。

外国語が通じる病院の探し方

  • 大学病院の国際診療センター: ソウル大学病院・セブランス病院・ソウル峨山(アサン)病院など主要な大学病院は、予約から会計まで通訳が同行する国際診療センターを運営しています。診療依頼書が必要な3次病院なので、精密検査や入院が必要になったときの窓口として覚えておいてください。
  • 自治体の公開リスト: 大邱(テグ)など一部の自治体は、言語対応が可能な医療機関のリストを公共データとして公開しています。「地域名 + 외국어 가능 병원(外国語対応の病院)」で検索してみてください。
  • 救急医療ポータルE-Gen(e-gen.or.kr): いま開いている病院・医院・薬局を地域別に検索できます。ただ画面が韓国語中心のことがあるので、翻訳アプリと一緒に使うのが現実的です(公式確認が必要)。
  • 電話で代わりに聞いてもらう: 下の通訳セクションの☎1330・☎1345に「この近くに英語が通じる内科はありますか」と聞けば、三者通話で確認まで手伝ってくれます。

受付のときに必要なもの

2024年5月20日から、健康保険で受診するときは身分証の確認が義務です。外国人は外国人登録証・国内居所申告証・永住証・パスポートが認められ、モバイル健康保険証(アプリ・QR)も使えると案内されています。身分証がないと健康保険が適用されなかったり受付が遅れたりすることがあるので、必ず持って行ってください。

受付そのものは簡単です。デスクに身分証を出して症状を伝えると(翻訳アプリの画面でも通じます)、初診の問診票をくれます。名前は身分証のローマ字表記のまま書いてください — 表記が違うと健康保険の照会ができない場合があります。ほとんどの医院は予約なしの当日受付で回っていて、待ち時間は病院と時間帯によってかなり変わります。

診療費は、健康保険があるかどうかで分かれます

韓国では6か月以上滞在すると外国人も健康保険の地域加入者として自動的に加入になります(入国日から6か月経った日が基準)。留学(D-2)・非専門就業(E-9)・永住(F-5)・結婚移民(F-6)などは即時加入と案内されていて、職場加入者なら会社が加入手続きをするのが一般的です。

健康保険があれば、外来診療費の一部だけを自己負担します(2026-08基準):

医療機関 外来の自己負担率(65歳未満・一般)
医院 30%
病院 40%(洞地域基準)
総合病院 50%(洞地域基準)
上級総合病院 診察料100% + 残り60%

感覚をつかむと、2026年の医院の初診診察料は18,840ウォンなので、健康保険適用時の診察料の自己負担は約5,650ウォンです(年末に追加の引き上げ予告あり — 公式確認が必要)。風邪の受診なら診療費と薬代を合わせて、だいたい1万〜2万ウォンで終わることが多いです(2026-08基準、検査が加わるともっとかかります)。

健康保険がなければ全額が保険適用外なので、同じ風邪の受診でも5万〜8万ウォン前後まで上がります — 医療機関ごとの差が大きいので、受付の前に予想費用を聞いておくのが安全です(公式確認が必要)。旅行者なら、旅行保険の請求用に診療費の領収書・診療費明細書を必ずもらっておいてください。

ちなみに外国人の地域加入の保険料は、2026年の最低基準で月15万ウォン台(留学生は50%軽減)と案内されています — 正確な金額は国民健康保険公団(nhis.or.kr)で確認してください。健康保険なしで入院・手術が必要な状況なら、「外国人労働者等医療支援事業」というセーフティネットがあります。指定医療機関の医療ソーシャルワーカー室で申請し、パスポートまたは外国人登録証・診断書が必要と案内されています(公式確認が必要)。

予約アプリで詰まったとき

韓国の人は病院の予約・順番受付に똑닥(トクタク/DdocDoc)のようなアプリをよく使います。予約機能は無料ですが一部の機能は有料メンバーシップが必要で、登録には携帯電話の本人認証が必要です。本人名義の韓国の携帯と外国人登録証があれば試してみることはできますが、ローマ字の名前表記の不一致で認証エラーになる事例が知られています(2026-08基準、公式確認が必要)。本人認証がどこでなぜ止まるのかは韓国の番号なしで使えるサービスまとめに別途あります。

アプリが使えなければ、こうしてください。

  1. 電話予約: ほとんどの病院はアプリの認証手続きなしで電話で受付をしてくれます(病院によって異なります)。韓国語が難しければ、☎1345・☎1330の三者通訳で代わりにかけてもらえます。
  2. 窓口での当日受付: 身分証だけ持って行き、デスクで受付をします。ただし人気の小児科のようにアプリ受付中心で回っているところもあるので、無駄足が心配なら電話で先に確認してください。
  3. 大学病院は国際診療センターへ: 外国人専用の予約窓口なので、韓国の携帯やアプリがなくても予約と通訳が一度に解決します(利用手続きは病院ごとの案内で確認してください)。
韓国で病院に行く方法 — 受付・診療費・処方箋・通訳(外国人向け) — 実際の利用シーンを表す本文イメージ
韓国で病院に行く方法 — 受付・診療費・処方箋・通訳(外国人向け)

処方箋をもらって薬局へ行く方法

診療が終わると、病院が薬をくれるのではなく処方箋(Prescription)をくれます。韓国は院外処方が原則なので、処方箋を持って薬局に行って調剤してもらう仕組みで、処方箋は2部(薬局提出用・患者保管用)発行されると案内されています — 保管用は旅行保険の請求や再受診のときに役立つので捨てないでください。

  • どの薬局でも大丈夫です: 病院の建物の1階やすぐ隣に薬局が集まっています。緑の十字か「약(薬)」の看板を探してください。
  • 使用期間があります: 通常は発行日を含めて3日と書かれることが多いですが、病院によって違うので、処方箋に印刷された使用期間を自分で確認するのが確実です。期間が過ぎると調剤してもらえず、再診のうえ再発行を受ける必要があります(公式確認が必要)。
  • 薬代: 健康保険適用時は薬剤費+調剤料の30%を負担します。風邪のような軽症の疾患を上級総合病院で処方してもらうと薬剤費の負担が50%に跳ね上がる差等制があるので、薬代の面でも近所の医院が有利です。

医療通訳の電話チャンネルまとめ

2026-08基準で実際に運営中のチャンネルだけを集めました。病院との通話の間に通訳が入る三者通話が中心的な使い方です。

チャンネル 言語・時間 こんなときに
☎1330 観光通訳案内電話(韓国観光公社) 韓国語・英語・日本語・中国語は24時間、ロシア語・ベトナム語・タイ語・マレーインドネシア語は08:00〜19:00、年中無休・無料 旅行者の基本窓口。病院の案内、必要に応じて119・1345などへ三者接続
☎1345 外国人総合案内センター(法務部) 20言語、平日09:00〜22:00(18時以降は韓国語・英語・中国語) 居住者の基本窓口。ARSで言語を選んだあと*ボタン
☎1577-1366 タヌリコールセンター(女性家族部) 13言語、365日24時間 移住民・多文化家族が対象。深夜でもつながる三者通訳
☎1339 疾病管理庁コールセンター 365日24時間(韓国語中心) 感染症・疾病情報の相談。救急医療相談の番号ではありません

注意点を一つ — 1339は救急室の案内番号ではありません。疾病管理庁の疾病情報相談の窓口で、外国語での直接の相談ができないため、1330・1345との三者通話で利用すると案内されています。ソウルにお住まいなら、ソウル市が外国人住民を対象に病院同行の医療通訳支援団の運営を始めたので、申請方法はタサンコール☎120で確認してみてください(運営の詳細は公式確認が必要)。

夜間・週末・救急室

  • 夜・週末に開いているところを探す: 救急医療ポータルE-Gen(e-gen.or.kr)とE-Genアプリで、いま診療中の病院・医院・薬局を検索できます。電話では保健福祉相談センター☎129や☎120でも案内してくれます。
  • 子どもの具合が悪いとき: タルピッ子ども病院(달빛어린이병원)は、夜間・休日に18歳以下の軽症患者を診る指定病院です。全国に約150か所(随時変動)あり、E-Genで地域別に検索できます(2026-08基準)。
  • 救急室の費用の仕組み: 救急の症状ではないのに救急室(응급실)を利用すると、救急医療管理料(おおよそ2万〜6万ウォン台、医療機関の種別・年度により異なる)が全額自己負担で付きます(公式確認が必要)。さらに2024年9月からは、軽症(KTAS 4・5)の患者が圏域救急医療センターなど大きな救急室に行くと、救急室の診療費の自己負担90%が適用されます — 圏域センター基準で平均約13万ウォンから22万ウォンの水準に上がるという案内があります。
  • 判断の基準: 意識の低下・呼吸困難・激しい胸の痛み・大量の出血のように生命が危ないときは、すぐ☎119を呼んでください。逆に「夜で開いているところがないから」と行く救急室は、費用も待ち時間も損が大きいです — タルピッ子ども病院や翌朝の医院のほうが良い選択かもしれません。

交通・決済の連携ヒント

具合が悪い日の本当の伏兵は移動です。熱が上がっているのに病院までバスを乗り換えるのは無理があり、受診のあと薬の袋を持って歩いて帰る道はもっと遠く感じます。ところが韓国のタクシー配車アプリの多くは韓国の携帯電話の本人認証を前提にしていて、いざ具合が悪い日に呼び出しの段階で詰まってしまう外国人が多いんです。

本人認証なしで使えるように設計された交通・決済アプリを先に入れておくと、この動線がシンプルになります。韓国の携帯なしでタクシーを呼び、海外の決済手段でそのまま決済できれば、病院に行くのがずっと軽くなるからです。回復したあとに別の都市の国際診療センターへ行くことになっても、同じアプリでKTX・高速バスの予約まで続けられます。

韓国の電話番号や銀行口座がなくても、交通と決済をひとつのアプリで。LACHAをチェックしてみてください。

韓国の電話番号・銀行口座なしで使えるよう設計され、Alipay・WeChat Pay・Apple Payなど海外の決済手段に対応。タクシー配車からKTX・高速バス・空港鉄道(AREX)の予約までひとつのアプリでできます。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 旅行者なので健康保険がありません。風邪で医院に行くといくらかかりますか? 全額が保険適用外なので医療機関ごとに違いますが、診療費と薬代を合わせて5万〜8万ウォン前後がよくある範囲として知られています(2026-08基準、公式確認が必要)。受付の前に予想費用を聞いて、旅行保険があれば診療費の領収書・診療費明細書・処方箋の患者保管用をそろえて請求してください。

Q2. 大学病院に直接行ってはいけませんか? 行くこと自体を止められはしませんが、診療依頼書がないと健康保険が適用されず診療費100%が自己負担になります。救急・分娩・歯科・家庭医学科などの例外を除けば、医院で先に受診し、必要なときに依頼書をもらって行くのが定石です。

Q3. 韓国語がまったくできないのですが、近所の医院で受診できますか? できます。症状は翻訳アプリの画面で十分に伝わり、受付・会計は身分証と決済手段があれば進みます。どうしても言葉が必要な場面では、☎1330・☎1345の三者通訳をスピーカーホンでつなげば大丈夫です。手術の相談のように正確なやり取りが重要な診療なら、国際診療センターのある病院を予約するのが安全です。

Q4. 処方箋をもらってから数日経ったら、薬局で受け付けてもらえませんでした。 処方箋に書かれた使用期間(通常は発行日を含めて3日)が過ぎると、薬局は調剤できません。最終日が週末・祝日なら翌営業日まで延長されると案内されていますが、すでに過ぎているなら、病院で再診のうえ再発行を受ける必要があります(公式確認が必要)。

Q5. 夜に子どもが熱を出しました。すぐ救急室に行くべきですか? 軽症ならタルピッ子ども病院(달빛어린이병원)からまず確認してください — E-Gen(e-gen.or.kr)で地域別に検索できます。大きな救急室は軽症(KTAS 4・5)の自己負担90%の規定のせいで費用の負担が大きく、待ち時間も長いです。ただし、けいれん・意識の低下・呼吸困難のような危険なサインがあれば、費用のことは考えずすぐ☎119です。

病院の敷居を一度越えれば、韓国での生活はもっと楽になります

具合が悪くなる前にやっておくと良い準備は3つです。

  1. 財布に外国人登録証(またはパスポート)を入れておいてください。受付の半分は身分証です。
  2. 家の近くの内科・耳鼻咽喉科の場所と電話番号を地図アプリに保存しておいてください。具合が悪い日に検索するよりずっと速いです。
  3. 具合が悪い日の移動手段を確保しておいてください。韓国の番号なしでタクシーを呼ぶ方法は携帯なしでタクシーを呼ぶ方法にまとまっています。

病院は、いざ一度行ってみればたいしたことではありません。順番だけ覚えてください。まず医院、身分証を持って、処方箋は期間内に薬局へ — この3つで初めての受診は十分です。

参考: この記事は一般的な生活情報の提供を目的としており、医学的な助言ではありません。本文の診療費・自己負担率・制度は2026-08基準の公開情報で、随時変わることがあるので、実際に利用する前に健康保険審査評価院(hira.or.kr)・国民健康保険公団(nhis.or.kr)・救急医療ポータルE-Gen(e-gen.or.kr)などの公式チャンネルで確認してください。外国語での相談は☎1330(観光通訳)・☎1345(外国人総合案内)・☎1577-1366(タヌリ)を利用すれば大丈夫です。ラチャ(LACHA)は医療機関ではなく、本案内によって生じる結果について責任を負いません。

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最終更新 2026-08-17