ソウルでは地下鉄からバスへ、バスからマウルバスへ乗り換えても基本運賃を払い直すことはありません。最大4回の乗り換え(合計5回乗車)までが一つのまとまりとして計算されるからです。ところが同じ移動を釜山ですると、3回目に乗り換えた車両から運賃が新たに加算されます。釜山は2回までです(釜山BIMS 一般乗り換え案内、2026-08-25閲覧)。
数字で並べるとこれだけ分かれます。ソウル・首都圏は4回、釜山は2回、大邱は2回、大田は3回ですがそのうち都市鉄道は1回、そして光州は回数制限がまったくありません。 5都市とも「降車後30分」という時間基準は似ているのに、回数と追加運賃ではこれほど差が開きます。
外国人にこの違いが見えにくい理由があります。英語圏の韓国旅行・在住ガイドの多くが「韓国はどこでも30分以内に乗り換えれば無料」と一文で教えているのです。韓国人は自分が住む都市のルールを体で覚えますが、外国人は一本の英語ガイドで全国を学び、そのまま動きます。KTXで都市を移動した翌日、カード残高が想定と合わない理由はたいていここにあります。
カードが使えないわけではありません。T-moneyは地下鉄が7つの市・道(ソウル・京畿・仁川・大田・大邱・釜山・光州)、バスは全国17の市・道で使えます(T-money 交通利用先案内、2026-08-25閲覧)。カードの互換性と乗り換えルールは別々の問題だということを、まず切り分けておいてください。
参考: この記事の乗り換えルール・運賃は、ソウル特別市、釜山広域市バス情報システム(BIMS)、大邱広域市バス情報システム、大田交通公社、光州バス運行情報が公開した資料を2026-08-25閲覧時点で整理したものです。自治体の告示で頻繁に変わり、機関ごとに案内が食い違う項目もあるので、移動前に各都市の公式案内で改めてご確認ください。
カードは全国で使えるのに、ルールは都市ごとに違います
まずは良いニュースから。カード1枚で複数の都市に乗ることは実際にできます。交通カードの全国互換(One Card All Pass)は国土交通部が2007年から推進し、2014年6月21日にT-money・キャッシュビーなどを中心に正式発売されました。大邱地域のカードであるワンパスも2016年1月30日から首都圏での互換が始まり、今は首都圏電鉄と釜山・光州の都市鉄道で使えます。
ただし互換性が保証するのは「このカードで決済できるか」までです。乗り換えのときに割引がつくのか、何回までつくのか、乗り換えた方向によってお金が余計にかかるのかは、都市ごとの制度が別々に定めています。 だからソウルで完璧に機能していた習慣が、大田では50 KRWずつズレ、釜山では3回目の乗り換えから丸ごと崩れるのです。
もう一つ、統合乗り換えのリストから外れる交通手段が実在します。ソウル市が公開した首都圏統合乗り換え割引の対象は、ソウルバス(幹線・支線・循環・広域・マウル)、仁川バス、京畿バス、首都圏電鉄の全運営会社、空港鉄道、新盆唐線、GTX-A、漢江バスです。空港バス・市外バス・高速バスはこのリストにありません。空港リムジンを降りて地下鉄に乗ると地下鉄運賃が新たにかかる、と考えておくほうが安全です。
5都市の乗り換えルール比較表 — 時間・回数・追加運賃
セルごとに、どの機関の案内で確認した値かも併記しました。都市別の案内ページは更新時点がそれぞれ違うので、引用される際は機関名まで一緒にご覧になるのがおすすめです。
| 都市 | 乗り換え有効時間 | 乗り換え回数 | 手段間の追加運賃 | 確認出典 (2026-08-25閲覧) |
|---|---|---|---|---|
| ソウル・首都圏 | 降車後30分(21:00〜翌07:00は60分) | 最大4回 = 合計5回乗車 | 基本10km(広域バスは30km)超過時、5kmごとに100 KRW | ソウル特別市「統合乗り換え割引制度」 |
| 釜山 | 降車後30分 | 2回 | 利用した手段のうち最も高い運賃を基準に差額のみ徴収 | 釜山広域市BIMS「一般乗り換え案内」 |
| 大邱 | 降車後30分 | 2回 | 一般 → 急行・直行への乗り換えは差額を差し引き | 大邱広域市バス情報システム「市内バス運賃案内」 |
| 大田 | 降車基準30分(機関ごとの案内が食い違い — 下記参照) | 3回、うち都市鉄道は1回 | 市内バス → 都市鉄道 一般50 KRW/マウルバス → 都市鉄道 一般200 KRW | 大田交通公社「乗り換え運賃」 |
| 光州 | 最初の降車後30分 | 制限なし | 全羅南道の農漁村・市内バスとは無料ではなく1回50%割引 | 光州バス運行情報「交通運賃」 |
表の中で2つのマスだけは別に覚えておいてください。大田の「3回のうち都市鉄道1回」と光州の「制限なし」です。ソウル基準だけを知っていると予測できない値で、2都市をそれぞれ扱った資料を読んでも、互いに比較してはくれないからです。
注意: 大田の乗り換え有効時間は機関の案内が分かれています。大田交通公社は「降車基準30分以内」とだけ記し、大田市バス運送事業組合は「平日基準で運行間隔15分以下の路線は30分、16分以上の路線は60分まで」と案内しています。どちらが現行の統一基準なのか、私たちは確定できませんでした。短いほうの30分を基準に動いていただき、長めに休んでから乗り換える予定なら、大田交通公社か大田市公共交通課に直接ご確認ください。
ソウル・首都圏 — 30分(深夜60分)・最大4回、いちばん寛大な基準
5都市の中で条件がいちばん余裕があります。前の手段で降車タッチした時刻から30分以内に次の手段で乗車タッチすれば乗り換えが認められ、21:00から翌日07:00の間は有効時間が60分に延びます。終バス・終電の時間帯に運行間隔が開くことを考慮した規定です。
回数は最大4回です。乗り換える行為が4回なので、実際には5つの手段を続けて乗れます。地下鉄 → バス → 地下鉄 → マウルバス → バスまでが一つのまとまりです。
運賃は距離で計算されます。基本区間は10km(広域バスは30km)で、これを超えると5kmごとに100 KRWが加算されます。青少年は80 KRW、子どもは50 KRWです。「乗り換えが無料」という表現が正確には「基本運賃を払い直さず、距離の差額だけを払う」という意味だということが、ここから見えてきます。同じ首都圏でもソウルを出るとバスの運賃表そのものが変わりますが、種類別の金額と30km基本距離の計算は京畿・仁川のバス運賃と乗り換え計算法にまとめてあります。
数字で描くとこうなります。地下鉄で8km移動したあとバスで5kmさらに進むと、合わせて13kmとして計算されます。10kmまでが基本運賃なので、超過分の3kmに対して100 KRWだけが加算され、バスの基本運賃を丸ごと払い直すことはありません。
崩れる条件も明確です。降車タッチを忘れると乗り換えが途切れ、同じ路線・同じ車両に乗り換えるのは最初から割引の対象外です。細かい計算やソウル市内だけで引っかかる落とし穴は、ソウル乗り換え割引ガイドに別途まとめてあります。
釜山 — 30分・2回、「同一路線への再乗車」と広域乗り換え運賃0 KRW
釜山はソウルと時間基準が同じで、回数だけが半分です。降車後30分以内、乗り換え2回までが割引対象です。3回目に乗り換えた手段には割引がつきません。
釜山にだけある条件がもう一つあります。途中で別の路線に乗っていても、同一路線は乗り換えになりません。 A番バス → 地下鉄 → 再びA番バスと乗ると、最後のA番は乗り換えではないという意味です。ソウルで「別の手段を1回はさめばいい」と身につけた感覚が、ここで崩れます。
運賃の計算方式も少し違います。釜山は利用した手段のうち最も高い運賃を基本運賃として適用し、差額だけを徴収します。安い手段から乗って高い手段に乗り換えると、差額が引かれるのが正常です。
都市の外に出るときはむしろ有利です。釜山の広域乗り換え運賃は一般・青少年・子どもともすべて0 KRWで、対象は釜山バス・金海バス・梁山バス・釜山都市鉄道です。ただし広域乗り換えにも、降車後30分以内・2回までという条件は同じく適用されます。釜山市内での運賃・決済の流れは釜山交通ガイドにまとめてあります。
📌 重要: 釜山では一般は一般用、青少年は青少年用、子どもは子ども用のカードをそれぞれ使ってはじめて乗り換え割引が適用されます。子ども連れなのに大人のカードで一緒にタッチすると、割引が丸ごと消えてしまいます。現金決済と降車の未タッチ、そして残高が足りない状態で乗った場合にも割引はつきません。
大邱 — 30分・2回、慶山・亀尾まで広がった代わりに降車タッチが条件
大邱は降車後30分以内、2回まで無料乗り換えです。回数は釜山と同じですが、適用範囲が目に見えて広いです。
乗り換え対象が大邱の市内バス(同一路線を除く)と都市鉄道にとどまらず、大慶線と慶山・永川・清道・高霊・星州・亀尾・金泉・漆谷の8市・郡の市内バスまで含まれるからです。大邱圏広域乗り換え制と大邱圏広域鉄道・大慶線は、2024年12月14日に同時に施行・開通しました。大慶線は亀尾から倭館・西大邱・東大邱を経て慶山まで結びます。
その代わり条件は厳しめです。3つのことが公式案内に明記されています。
- 後ろドアの降車端末に必ず交通カードをタッチしなければなりません。降りるときにタッチしないと乗り換えが成立しません。
- 乗車と降車で同じカードを使う必要があります。乗るときはスマホでタッチし、降りるときは実物のカードでタッチする、というのはNGです。
- 交通カード1枚につき1人にだけ乗り換えの特典が適用されます。同行者どうしでカードを回して使うと割引がつきません。
運賃は一般バスが一般の交通カードで1,500 KRW・現金1,700 KRW、急行・直行バスが一般の交通カードで1,950 KRW・現金2,200 KRWです(2025年2月24日適用分)。一般バスから急行・直行に乗り換えると、その差額が差し引かれます。大邱都市鉄道と大慶線の運賃の仕組みは大邱地下鉄・大慶線ガイドで別途ご覧いただけます。
ヒント: 大邱交通総合情報のページには、都市鉄道の降車端末を3分を超えて2回タッチすると運賃が再び発生するという案内があります。ただし同じページの運賃表が更新されていない状態のため、信頼度を確定できませんでした(暫定、公式確認が必要)。改札でカードを2回タッチする癖がある方は、1回だけにする習慣に変えておくほうが安全です。
大田 — 3回だけど都市鉄道は1回、バス→地下鉄50 KRWの正体
大田は回数が3回で、ソウルに次いで多いです。ただし条件が一つつきます。3回のうち都市鉄道の乗り換えは1回までです。地下鉄を2回はさむ動線は大田では成立しない、という意味です。
さらに、5都市の中で大田だけがバス → 都市鉄道の方向に定額の追加運賃(50 KRW・200 KRW)がつきます。釜山・大邱も高い手段に乗り換えるときは差額が引かれますが、それは運賃差の分だけ精算される方式なので金額が路線ごとに変わります。大田は方向と手段別に金額があらかじめ決まっています。
| 乗り換えの方向 | 一般 | 青少年 | 子ども |
|---|---|---|---|
| 市内バス → 都市鉄道 | 50 KRW追加 | 0 KRW | 0 KRW |
| 都市鉄道 → 市内バス | 0 KRW | 0 KRW | 0 KRW |
| マウルバス → 都市鉄道 | 200 KRW追加 | 230 KRW追加 | 250 KRW追加 |
1行目と2行目を比べてみてください。同じ2つの手段なのに、順序が変わるだけで金額が違います。 理由は差額精算です。大田の市内バスの一般交通カード運賃が1,500 KRW、都市鉄道1区間の一般交通カード運賃が1,550 KRWなので、その差である50 KRWだけを徴収するのです。逆方向はすでに高いほうを払っているので0 KRWになります。
都市鉄道の運賃自体も区間制です。1区間(乗車開始駅から10km以内)は大人が交通カード1,550 KRW・普通券1,700 KRW、2区間(10km超)は大人が交通カード1,650 KRW・普通券1,800 KRWです。青少年の交通カードは880 KRW・960 KRW、子どもの交通カードは550 KRW・600 KRWです。
3行目は別に覚えておいてください。マウルバスから都市鉄道に乗り換えるときは、青少年・子どもも免除されません。むしろ一般より多く払います。大田でお子さんと一緒にマウルバスによく乗るなら、カード残高の変動で一度確認してみるとよいでしょう。
大田も乗車・降車の端末を両方タッチしてはじめて無料乗り換えになり、同一路線間の乗り換えは不可、1人1カードの原則が適用されます。現金乗車は乗り換え割引の対象外です。大田・光州の都市鉄道の運賃表を詳しくご覧になりたい方は、光州・大田の地下鉄運賃・乗り換えガイドも併せてご覧ください。
光州 — 回数制限がない代わりに30分、そして2026年7月に変わった行政区域
光州は市内バス・都市鉄道・マウルバスの間を最初の降車後30分以内に乗り換えれば無料乗り換えで、乗り換え回数に制限がありません。比較した5都市の中で回数制限がないのは光州だけです。
時間の基準が「最初の降車」である点が重要です。乗り換えるたびに30分が新しく始まるのではなく、最初に降りた時刻から30分という意味で案内されています。回数が自由な代わりに時間が締まっています。
都市の境界を越えるときは条件が変わります。光州近郊の全羅南道の農漁村・市内バスとの広域乗り換え割引は2013年7月19日から施行中ですが、無料ではなく、最初の降車後30分以内・1回に限り交通カード運賃基準で50%割引(一般630 KRW)です。光州の境界を出入りする場合にのみ適用され、降りるたびにタッチする必要があります。
運賃は長らくそのままです。光州の市内バスの一般運賃は交通カード1,250 KRW・現金1,400 KRWで、2016年以降据え置きの状態です。2026年6月からカード1,500 KRWに引き上げようとした値上げ案は2026年4月3日に撤回され、下半期の再検討に持ち越されました。公式ページの運賃表自体が2016年基準で表記されているので、大きな支出を計画するなら、光州バス運行情報で現行かどうかをもう一度ご確認ください。
そして行政区域が変わりました。2026年7月1日に全南光州統合特別市が正式に発足し、光州広域市と全羅南道が廃止され、全南の22市・郡と光州の5区が一つの広域自治体に統合されました。根拠となる法律は2026年6月24日に国会を通過しています。
📌 重要: 行政区域は統合されましたが、交通の運賃・乗り換え体系は従来の光州5区基準のまま運営されています。 公式バス情報サイトの名称が「全南光州統合特別市バス情報」に変わっただけで、運賃・乗り換え案内の内容は従来と同じです。光州5区と全南22市・郡の運賃体系をいつ、どのように統合するかはまだ確認されていません。地図アプリや英文資料で「光州」と「全南光州統合特別市」が混ざって出てきても、今乗っているバスの運賃は変わっていないとお考えいただいて大丈夫です。
外国人だけがぶつかる壁 — 現金・降車タッチ・年齢別カード・1人1カード
ここまでが制度の違いだとすれば、ここからは韓国人にはほとんど起きず、外国人にだけ起きる損失です。
第一に、現金です。海外で発行したカードでは交通カードのチャージができず現金で乗ることになる方が多いのですが、比較した5都市すべてで現金決済は乗り換え割引がありません。 カードを作れない事情が、そのまま運賃の損に変わる構造です。チャージの手段から詰まっている方は、海外カードで交通カードをチャージする方法をまずご覧ください。
第二に、降車タッチです。バスを降りるときに後ろドアの端末にもう一度タッチする動作は、この習慣がない国から来た方には初めて見る手順です。しかも、忘れたときの結果が都市ごとに違います。
| 忘れた場所 | どうなるか |
|---|---|
| ソウル市内バス(単一運賃区間) | 追加運賃はなく、乗り換えだけが途切れます |
| 釜山 | 降車の未タッチは乗り換え割引の対象外です |
| 大邱 | 後ろドアの降車端末へのタッチが乗り換え成立の条件です |
| 大田 | 乗車・降車の端末を両方タッチしてはじめて無料乗り換えになります |
| 光州 | 広域乗り換えは降車のたびにタッチが必要です |
表に入れず、別に書いておきたいことが一つあります。首都圏の広域バスのように距離比例で運賃を決める路線は、降車タッチを忘れると乗り換えが途切れるだけでなく、「最大運賃 − 基本運賃」の分だけ追加運賃がかかると言われています。ただし私たちが確保できた根拠が二次資料だけなので、上の表からは外しました(二次資料ベース、機関への確認が必要)。金額は別としても、広域バスでは降りるときのタッチを忘れないほうが安全です。
第三に、カードの種類と人数です。公式案内に明記された条件だけを集めてもこれだけあります。
| 条件 | どの都市に明記されているか | 破ると |
|---|---|---|
| 年齢別の専用カード | 釜山 — 一般・青少年・子ども用カードをそれぞれ使用 | 乗り換え割引が適用されません |
| 交通カード1枚につき1人 | 大邱・大田 | 乗り換えの特典がつきません |
| 乗車・降車で同一カード | 大邱 | 乗り換えが成立しません |
| 同一路線への再乗車は除外 | ソウル・釜山・大邱・大田(光州は公式案内で確認できず) | 新たな基本運賃が課されます |
「カード1枚で同行者数人分をタッチ」は外国人のグループ旅行で特によくありますが、大邱・大田の公式案内は1人1カードを明記しています。人数分のカードを分けて持つほうが結果的に安く済みます。カード別の利用範囲は交通カード全国互換まとめにあります。
第四に、乗車券を買う手段が都市ごとに閉ざされます。ソウルは2026年3月から地下鉄の券売機で海外のクレジットカードを使って乗車券を買えるようになりましたが、釜山都市鉄道の駅の券売機は現金のみです(2026-08 当社確認分)。大邱・大田・光州の駅の券売機が海外発行カードに対応しているかは、私たちも確認できていません — 各都市の都市鉄道運営機関へ直接の確認が必要です。ソウルでできた方法が地方でできないのに、それを事前に教えてくれる英語の案内はほとんどありません。
都市を移動した日の最初の移動で確認することは4つに絞られます。順番にやっておけば、その日の運賃が漏れることはありません。
- カードの残高が十分かをまず確認しましょう。釜山は残高不足だと乗り換え割引がまったくつきません。
- 同行者がいれば人数分のカードを分けて持ちましょう。大邱・大田は1枚につき1人です。
- バスを降りるときは後ろドアの端末に1回だけタッチしましょう。大邱ではこれが乗り換え成立の条件です。
- その都市の乗り換え回数の上限をあらかじめ数えておきましょう。釜山・大邱は2回、大田は3回(都市鉄道1回)、ソウルは4回です。
最後にもう一つだけ付け加えます。カードが認識されなかったのにそのまま通り抜けると、不正乗車として扱われることがあります。鉄道事業法第10条(付加運賃の徴収)は、乗車区間の運賃のほかに、その30倍の範囲で付加運賃を徴収できると定めています。
都市鉄道も同じです。都市鉄道法第32条(都市鉄道運送約款)に基づく各運営機関の約款で、同じ方式が適用されます。改札で扉が開かないときは、そのまま通り過ぎず、まず駅員に声をかけてください。

ルールが変わる瞬間は、たいてい都市を移動した直後です。KTXや高速バスを降りて最初に乗るバス・タクシーが、新しいルールの最初の試験台になるからです。LACHA(ラチャ) は、本人認証なしですぐ使える外国人向けの交通・決済スーパーアプリです。韓国の口座や携帯電話番号がなくてもパスポートだけで始められ、KTX・高速バスの予約や到着地でのタクシー配車、交通カードを同じウォレットで続けて使えます。ただし到着した都市の乗り換え時間・回数のルールは、その都市の基準にそのまま従うので、上の比較表を保存してから動かれることをおすすめします。
よくある質問 (FAQ)
Q1. ソウルで覚えた「30分・4回」のルールは、ほかの都市でも通用しますか? 時間はおおむね似ていますが、回数は通用しません。ソウル・首都圏は最大4回(合計5回乗車)ですが、釜山と大邱は2回、大田は3回でそのうち都市鉄道は1回だけです。光州だけが回数制限なしです(各都市の公式案内、2026-08-25閲覧)。ソウル基準で4回乗り換える動線を釜山でそのまま行うと、3回目の乗り換えから基本運賃が新たにかかります。
Q2. 交通カード1枚で同行者数人分をタッチしても乗り換え割引は受けられますか? 大邱と大田ではできません。両都市の公式案内は、交通カード1枚につき1人にだけ乗り換えの特典が適用されると明記しています。釜山はこれに加えて、一般・青少年・子ども専用のカードをそれぞれ使う必要があります。ソウルの複数人タッチの処理規定は私たちが確認できていないので(未確認)、同行者の人数分のカードを分けて持つほうが安全です。
Q3. 海外カードでチャージできず現金で乗りました。乗り換え割引は受けられますか? 受けられません。比較した5都市すべてで、現金決済は乗り換え割引の対象外です。釜山は残高が不足した状態で乗った場合にも割引が適用されないと案内しています。チャージの手段をまず確保することが、運賃の損を防ぐいちばん確実な方法です。
Q4. 大田の乗り換え時間は30分ですか、60分ですか? 機関の案内が分かれています。大田交通公社は「降車基準30分以内」と案内し、大田市バス運送事業組合は「平日基準で運行間隔15分以下の路線は30分、16分以上の路線は60分まで」と案内しています。どちらが現行の統一基準か確定できていないので、短いほうの30分を基準に動いていただき、運行間隔の長い路線によく乗る方は、大田交通公社か大田市公共交通課に直接ご確認ください。
Q5. 2026年7月に光州広域市がなくなったそうですが、運賃や乗り換えも変わりましたか? 交通に関しては変わっていません。2026年7月1日に全南光州統合特別市が発足し、光州広域市と全羅南道は廃止されましたが、運賃・乗り換え体系は従来の光州5区基準で運営されています。公式バス情報サイトの名称が変わっただけで、案内の内容は同じです。ただし光州5区と全南22市・郡の運賃体系を統合するのか、するとすればいつなのかは、まだ確認されていません。
参考: この記事は一般的な情報提供を目的としています。本文の乗り換えルール・運賃・施行日は2026-08時点(原文閲覧2026-08-25)で、ソウル特別市の統合乗り換え割引制度、釜山広域市バス情報システム(BIMS)、大邱広域市バス情報システム、大田交通公社、光州バス運行情報、T-moneyの利用先案内で確認した値です。大田の乗り換え有効時間(機関間で食い違い)、大邱の降車端末の再タッチ規定、光州の運賃表の最終更新時点、地方都市の券売機における海外カードの受け入れ可否は確定できず、暫定・未確認と表記しました。公共交通の運賃と乗り換えルールは自治体の告示で随時変動するので、移動前に各都市の公式案内で必ず改めてご確認ください。LACHA(ラチャ)は都市別の乗り換え割引制度を運営したり変更したりすることはありません。




